コロナ禍で落ち込んだ外食産業ですが、インバウンドの増加で回復傾向にあります。
ところが外国料理の専門店の倒産が今、相次いでいます。

食欲をそそるスパイスの香りとじっくり煮込んだチキン。
本格的なバターチキンカレーが人気で、約15年間地元の人たちに愛されてきたインドカレーの専門店ですが、5日で閉店することになりました。

埼玉・杉戸町にある「珈琲といんどかれーの店 たんぽぽ」。
店内は閉店前にもかかわらず多くのお客さんでにぎわっていました。

閉店の直接の理由は賃貸契約の満了ですが、それ以外にもあるといいます。

珈琲といんどかれーの店 たんぽぽ・篠崎真由美店長:
材料費の高騰、人件費、そのほかいろいろ高騰しているので閉店を決めた。続けられるなら続けたいが、続けられないので閉める形になった。

こちらではカレーのセットを1160円で提供。

客からは「さびしい。何回か来ていたので。どこの店よりもおいしい」「もうちょっと長い間、ここでやってほしかった」などの声が聞かれました。

今、こうしたエスニック料理店やイタリアンなど、いわゆる専門料理店が閉店したり倒産するケースが急増しているといいます。

東京商工リサーチは、専門料理店の2025年度の倒産件数が1カ月を残して85件となり、統計開始以来最多になったと発表しました。

訪日外国人旅行者数が過去最多を更新する中、なぜ専門店が苦戦しているのでしょうか。

外国人旅行客に日本で食べたい料理を聞くと「ラーメン、寿司、牛肉」「寿司が食べたい」など、日本に来てあえて海外の料理を選ぶ人は多くないようです。

そうした中でも、味を落とさず営業を続けていくという店もあります。

本格的なパスタなどを楽しめる都内のイタリア料理店「トラットリア リブロ」。

ランチはサラダやドリンクがついて税込みで1200円から。
しかし、オリーブオイルなどの輸入食材がこの2、3年で1.3倍から1.5倍くらい上がっていて、今の価格で提供を続けるのは難しくなってきたといいます。

トラットリア リブロ・森角隆幸オーナー:
パスタとオリーブオイルはどうしても使うことになるので、その値上げが一番きつい。

店では4月に値上げをする予定ですが、こだわりの味を提供し続けるためにも値上げを理解してほしいとしています。