美しい景観を堪能するため、多くの外国人観光客が殺到している山梨県の世界遺産、忍野八海。
ここ数年、ある問題が深刻化しています。
それが、国の天然記念物に指定されている池に向かって硬貨を投げ入れてしまう問題です。
池のそばには「投げ入れ禁止」と4カ国語で書かれた看板が設置されていますが、ルールを守らない人が後を絶ちません。
池の手前から中央の至るところに硬貨が沈んでいました。
年に数回、ボランティアのダイバーが硬貨の回収をしています。
2024年は4400枚ほどだったのが、2025年は約1万8000枚と4倍に。
投げ銭は池の環境にも影響します。
硬貨のサビなどが池に溶け出すことで、水質の悪化や生態系への影響が懸念されるのです。
一体、なぜ投げ入れてしまうのでしょうか。
投げ入れた人に話を聞くと、「いっぱい池にコインが入っているから」「願い事のためです」「幸運のために。願い事のため」と話していました。
“硬貨を投げ入れると願いごとがかなう”などと勘違いが広がっていました。
そんな中、こうした行為を逆手に取った新たな対策が動き出しました。
村が新たに考え出した対策が、さい銭箱に見立てた回収箱の設置です。
ふるさと納税を活用したクラウドファンディングで設置費用を集め、2026年度中に池の近くに設置を考えている回収箱。
ご利益はありませんが、硬貨を投げたい気持ちの行き場を作ることで、池への投げ入れを大幅に減らせることが狙いだといいます。
専用のさい銭箱に投じられたお金は、忍野八海の環境保全などに活用される予定だといいます。