朝から朗読劇を楽しむ『朝ゲキ』が注目を集めています。仕事前に心温まる物語に触れることで、1日の活力を得る人が増えているようです。
■上演は約1時間 心温まる物語で1日をスタート
名古屋市中区の矢場町にあるイベントスペース「イレブンベース」。
朝7時半過ぎにお客さんたちが見ていたのが、朝から朗読劇、略して『朝ゲキ』です。皆さん、真剣な眼差しで舞台を見つめていました。
<朝ゲキ>
「並んで歩いていた誰かが唐突に、それはもう突然にいなくなって、どうしようもないんだね。あなたの心にからっ風が吹き抜ける大きな穴が開いてしまったんだね」

タイトルは『でかける時はいつも』。隣人同士の男女が奇妙な出会いから互いを思いやり、心を通わせていくストーリーです。
<朝ゲキ>
「僕は不動産屋の紹介でアキと一緒に住む家を決めた。ハルを忘れたわけではない」
「いってきます」
「いってら」
「でかける時は、いつも」
忙しい朝ということで、上演時間はおよそ1時間。そのため仕事前に訪れる人もいました。
1日のスタートの時間帯ということもあり、作品の多くが心温まるポジティブなストーリーになっています。
客ら:
「お仕事行きます。仕事の日とか憂鬱だなと思って朝起きるんですけど、公演があると起きるのが楽しみになります」
「演劇や舞台とかって昼からのことが多いんですけど、朝から見るとその後の生活の活力になると思います」
一方、役者的には…。

出演者ら:
「舞台の本番は、早くてお昼からとかが多いんですけど。朝からとなると、ろれつが回らないとか」
「気持ちを入れるまでの時間だったりが少ないので、事前にどれだけ自分の中で作っておけるかが、結構作品に響いてくるのかなというのはあります」
■「幸せの輪が広がる…」朝ゲキを始めて気付いたこと
朝早くから朗読劇を始めた理由を、主催者に聞きました。
キッズハートプロモーションの佐野俊輔代表:
「きっかけは、コロナの時にエンターテインメント自体が全然仕事がなくて、役者さんたちも仕事がないし、僕らもなかなかそういう機会をつくれないというところから、『朝活』というワードが耳に入るようになって、朝にエンターテインメントはありかもなと思ったのがきっかけ」

2024年からスタートしたこの朝ゲキですが、始めてみて気付いた事もあったようです。
キッズハートプロモーションの佐野俊輔代表:
「朝に人に幸せになってもらうのは、夜だとそのまま寝ちゃうんですけど、朝だとそこから人に会うので、幸せの輪がどんどん広がっていくというのは、お客さんからも役者の方々からも聞こえてくる声なので、改めて感じる事ができたのと、朝活って必要だなと思いました」
『朝ゲキ』では、全5作品を総勢28人のキャストが入れ替わりで演じています。今回の公演は4月5日までで、次回は7月に予定しているそうです。
