岩手県一関市の南端、宮城県との境に位置する「花泉町」に伝わる地名の由来を探る。

花泉町は花泉村を含む6つの村が合併して新たに町制として施行された。

長年にわたり岩手県内の地名を調べている宍戸敦さんによると、「花泉の花は人体の鼻と同じように台地の先端の部分、その先端の部分に湧く泉であることから花泉となったと考えられる」という。

宍戸敦さん:
花という字は“台地の先端部”の場所。これをノーズ「鼻」という漢字ではなく縁起のいい綺麗な字であるフラワーの「花」を用いた。これは花巻も花泉も全く同じものと考える。ちなみに花巻という字は、川の大きくカーブしたところにある台地の先端の部分というのが花巻ということになる。

花泉という地名は地形だけでなく、伝説に由来するという説もある。

宍戸敦さん:
坂上田村麻呂の伝説がある。田村麻呂が花泉に来た時に桜の木が2本植えてある場所に剣を刺したところ、そこから泉が湧いたという。その湧いた泉を「花立泉」と名付けた。春になると「花立泉」に桜のはなびらが水面に浮いていることから、花泉という地名になったという伝説も残されている。

この花立泉は井戸として現在も残されている。清水公園の一画に「花立泉」があり、現在は湧き水を見ることはでないが、由来を今に伝える大切な場所だ。
しっかりと整備されていて、今も地域の憩いの場として大切にされている。

さらに花泉町には花を身近に体感できる場所・ぼたんで有名な「花と泉の公園」がある。
園内にある交流プラザでは花の販売や花を使った体験などが楽しめる。

花をガラス瓶に入れて作る”ハーバリウム” を体験。
まずは、たくさんある花の中から10種類ほど選び、長さや配置のイメージを付ける。
選んだ花をカットし瓶に配置した後、花を保存するための専用オイルを入れていく。

花と泉の公園の阿部千恵子さんによると「ハーバリウム作りは子供よりも大人の方がやってて楽しいという人が多い」という。

花と泉の公園では、ぼたんが咲き始める4月下旬ごろから「ぼたん・しゃくやく祭り」も毎年開催。花泉でさらに花を楽しむことができる。

阿部千恵子さんは「まずは牡丹を見に来てほしい。花泉の町でいい町だなと思っていただけるきっかけになれればうれしい」と話す。

地形と伝説が由来とされる「花泉」。美しい花が咲き、清らかな水が湧くゆたかな自然とロマンを感じる地名だ。

岩手めんこいテレビ
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