超売り手市場が続く中での入社式。
多くの企業が体験型の取り組みや初任給の引き上げで、人材の定着を図っています。

静岡県の三島スカイウォークではスーツ姿でジップラインを滑走したり、ジャングリア沖縄ではアトラクションをみんなで満喫したり、新年度を迎えた4月1日、全国各地で入社式が行われました。

超売り手市場で転職が一般的となる中、新入社員のやる気や会社への愛着を高めようと各企業が力を入れていたのが「体験」です。

大手製薬メーカーの塩野義製薬の入社式で新入社員が書いていたのは、入社にあたっての意気込み。
未来の成長につなげてほしいと、メッセージは医薬品に見立てたタイムカプセルに封入し1年後に開封します。

グループ再編から20年の節目を迎えた西武グループの入社式の会場はスケート場。
アイスショーが行われ、さらに自社のアイスホッケーチームが登場したセレモニーでは社長と新入社員も参加し、一体感を演出。

トリノオリンピック女子フィギュアスケート金メダリストの荒川静香さんもサプライズで登場しました。

新入社員は「フィギュアスケート事業についてあまり詳しくなかった部分があり、より深く知ることができてとても良い機会」と話しました。

西武ホールディングス・西山隆一郎社長:
当社の生業の中で特徴でもある五感を揺さぶる体験。お客さまに夢と希望と感動を与える、初日に体で分かっていただく思い。

西武グループはこれまでにも、埼玉西武ライオンズの本拠地・ベルーナドームで入社式を開催するなど、自社の事業を生かした取り組みで新入社員のエンゲージメント向上に力を入れています。

西武ホールディングス 人財戦略部・栗山悟課長補佐:
「あの時の入社式は本当に楽しかった」とか、いまだにいただく。入社時の満足度というエンゲージメントは高まったのでは。

一方、初任給の制度を見直し人材の定着を図る企業も。
大手保険会社の東京海上日動火災保険は、2026年度の初任給を最大43万円とする新たな給与制度を開始しました。

新入社員は「賃上げ条件付き43万円は他の会社から見ても数字はすごく大きかったので、自分がひかれたポイントの一つ」と話しました。

また、家電量販店大手のノジマは2026年度から「出る杭入社」制度を導入。
大学時代にノジマで1年以上アルバイトをした学生を対象に、成長度合いを評価して採用する仕組みです。
初任給は、最大で40万円になります。

新入社員は「自信を持って『40万だった』と言える人になりたい。物欲という物欲があまりないのでいったんはためよう」と話しました。

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