金価格の高騰を背景に、貴金属やブランド品の買取現場に密着。名古屋・大須の激戦区で繰り広げられる査定と価格交渉のリアル、思わぬ高額査定の裏側に迫ります。
■価格高騰で急増する金の持ち込み
舞台は、名古屋の大須商店街に店を構える「ブランドオフ」。
女性:
「最近亡くなった叔母の遺品です。デザインが古いですが」
50代の女性が持ち込んだのは、40年以上前の18金の指輪4点とシャネルの折りたたみ財布です。
担当者:
「金の相場は調べていますか?」
女性:
「毎日チェックしています。1年前の倍くらい?」
金の価格は右肩上がりを続け、20年前と比べて約15倍に。特にここ1年で急騰しており、持ち込む人が増えているといいます。
女性:
「ダイヤに変えたくて、1年前に自分の金を売りました。その時は“今が一番いい”と思ったのですが」
担当者:
「今日のお値段で、6gくらいのルビーは11万3400円。ダイヤは17万7600円」
ルビーがついた指輪は11万3400円。ダイヤモンドが付いた指輪が17万7600円。そのほかの指輪は17万7000円と2万4000円。指輪4点で49万円超の高額査定に。
女性:
「すごい。自分のは去年に売った。もう少し待てばよかった」
担当者:
「去年も高かったですが、今年は少し異常ですね」
シャネルの財布は5000円。合わせて49万7000円で買取成立となりました。
女性:
「1年前より金が上がっていて驚きました。持ってきてよかった」
■ブランド衣料も高値
続いては、常連客の30代の男性が持ち込んだのは、金のメダル3点とルイ・ヴィトンのブルゾン。胸元に犬とフラミンゴの人形が付いています。
男性:
「ちょっと恥ずかしくて着られない。この子がいなければ着たいけど…」
4点で査定開始。
男性:
「金のメダルは5g?」
担当者:
「3gです」
男性:
「今日24金いくら?」
担当者:
「2万4000円くらいです。メダルはそれぞれ9万円、8万9000円、8万9700円。ブルゾンは相場的には22~23万円ですが、25万円です」
常連ということもあり、次回への期待も込めて4点で51万8700円の買取成立となりました。
ブランドオフでは、高級ブランド衣料の買取・販売にも力を入れています。
■買取激戦区・大須
続いて、20代の男性はネックレスやピアス、コインなどの貴金属を持ち込みました。
男性:
「おばあちゃんからのもらいものです」
担当者:
「他店でも査定されました?」
男性:
「3店ほど。値段はぼちぼちで、ここにしようかなと」
大須商店街は、300メートル圏内に約20店舗がひしめく激戦区。複数店舗を回って比較する人も多いといいます。
担当者:
「この後も回られますか?」
男性:
「決めてないです。そろそろ帰りたい」
担当者:
「うちで金額を出せるのは2つ。18金のネックレスは7万3700円。22金の南アフリカのクルーガーランド金貨は9万5200円。合計16万8900円です」
2点で16万8900円、買取成立。
男性:
「結構いい感じでした。旅行に行きたくて、アメリカに」
■ハイブランドのバッグ3点の査定は
最後は50代の主婦。
女性:
「いつ買ったかは全然記憶にない。全然使っていない」
持ち込んだのは、いずれも10年以上前に購入したというバッグ3点。シャネルのエナメルトートとクリスチャン・ディオールのバッグ2点。1つはエナメルで、もう1つは“ハラコ”と呼ばれる牛革です。
アウトレットの店を持たないシャネル、ルイ・ヴィトン、エルメスといったハイブランド“御三家”は、特に高価がつきやすいといいます。
担当者:
「希望額はありますか?」
女性:
「古いから、あまり期待していません」
担当者:
「材質がエナメルなので、保管の時に色移りがあるので値段が下がる要因に。シャネルは角が薄く、バッグが大きいのでぶつけるのは仕方がないですけど」
エナメルは汚れや傷が目立ちやすいため、細かくチェックします。
担当者:
「シャネルが6万円、ディオールがそれぞれ8万円で、合計22万円でどうですか」
女性:
「25万円に変身はしないですかね?」
担当者:
「バイヤーに確認しますが、難しいかもしれません。妥協できる金額はありますか?」
女性:
「24万円?」
担当者:
「少しお待ちください。計算しなおします。いつもお世話になっているので、24万円で」
3点で24万円、買取成立となりました。
担当者:
「お品物が珍しかったので。広いジャンルで集めたいので価格に反映しました」
“売り時”を見極める動きが広がる中、買取現場の熱気はしばらく続きそうです。
