運行トラブルからの建て直しを図る熊本市電についてです。おととし九州運輸局から受けた改善指示に対し熊本市交通局が30日最終の改善報告書を提出しました。
【中原理菜アナウンサー】
「きょう最終の改善報告書を提出した熊本市交通局。交通事業管理者は『これがゴールではない。ここからがスタート』と安全への決意を述べました」
熊本市電をめぐってはおととし1月以降、合わせて22件の運行トラブルが発生。
このうち3件は衝突や脱線などで『重大事故』と認定されています。
九州運輸局はおととし以降、2回にわたり市交通局に改善を指示。
市交通局はきょう、このうちおととし9月の改善指示で指摘された軌道の整備や
運転士の教育が適切に行われていないことなど4件についての最終の改善報告書を
九州運輸局に提出しました。
このうち、『レールの幅が基準値を超過している箇所が複数あったこと』については
109カ所でずれがあることが分かり、3月27日までに改修が終了。
今後は、レールの超過だけでなく縮小や高低についても新たに基準を設け、管理を徹底するとしました。
また、これまでは乗務の合間に行われていた運転士の実務試験を1日かけて行い、
検定もれがないよう規定を改めたということです。
【熊本市 井芹和哉 交通事業管理者】
「ルールを決めても風化してできないなら数年後には同じこと。きちんと守るかが大事。ここがゴールではなく、今からがスタート」
井芹和哉 交通事業管理者は「改善報告書をまとめる中で、ルールが不明確で、やるべきことができていなかったことが発覚した。これで終わりではなく、引き続き、改善していく」と安全運行に向けた取り組みを進める決意を述べました。