2025年10月、全国最年少の7歳6カ月で防災士を取得した少年がいる。小学2年生の高橋克斉(たかはし かつなり)さんだ。この年齢での資格取得は全国で5人目。子どもならではの視点で防災の重要性を訴える克斉さんの活動に期待が高まっている。
7歳で防災士に、全国で5人目の快挙
新たに防災士の資格を取得した人々の中で、スーツに身を包み、緊張した面持ちで前を見つめる最年少防災士、高橋克斉さん。

「認証状。高橋克斉殿。以下同文でございます。おめでとうございます」

最年少防災士 高橋克斉さん:
(Q.認証状もらって今はどんな気持ちですか?)
うれしい。

克斉さんはひょっとこ踊りが大好きで、最近、上の前歯が抜けたばかりだ。

そんな克斉さんに防災グッズについて聞くと…「この笛がこだわりで、開けると自分のメモがある」防災グッズの重要性について話し出すと止まらない。

最年少防災士 高橋克斉さん:
(Q.防災リュックには何を入れておいた方がいいですか?)
子どもは遊ぶことが好きなので、おもちゃを入れといた方が良い。人形は心を落ち着かせるためには大事だと思う。
父の被災経験が原点、二人三脚で学習
克斉さんが防災に興味を持つようになったのは、小学1年生のときだった。克斉さんは「前に地震が多かったり、お父さんが地震で被災したときの話を聞かせてくれたりしたので、防災に興味を持ち始めていった」と話す。

父親の克昌さんは、阪神淡路大震災と熊本地震を経験。克斉さんも2024年8月、宮崎県を襲った最大震度6弱の地震で地震の怖さを知った。

そうした経験を経て、克斉さんは2025年3月、学生が開催した防災イベントで「防災士」という資格があることを知り、県の防災士養成研修講座の受講を決意したという。

資格取得に向けた道のりは容易ではなかった。多くの自然災害の知識を覚える必要があり、難しい漢字や専門用語も多く出てきたため、「分からないところもあって難しかった。お父さんがまず覚えて、教えてもらって、覚えて、教えてもらっての繰り返し…」と克斉さんは振り返る。
父親の克昌さんは、単身赴任先の鹿児島から週末に帰宅し、克斉さんに教材を読み聞かせ、二人三脚で合格をつかみ取った。
子ども目線で防災を、将来は災害ボランティア
克斉さんは将来について「大人になって災害ボランティアをしたいと思っている。みんなの役に立ちたいという思いが強い」と話す。そんな克斉さんはさっそく防災士として活躍している。

最年少防災士 高橋克斉さん:
避難所運営で、運営係に子どもがいるから、子どもの視点で言えるっていうのがいいなと思う。
父親の克昌さんは、克斉さんの活動について「防災に関する啓発活動を続けていって、本人もさらに成長していってほしい」と期待を寄せた。

3月14日の認証状交付式では、克斉さんが取得者を代表して決意を述べた。
最年少防災士 高橋克斉さん:
これからも勉強を続けて、防災のことを友達に伝えたり、地域の人たちと防災について考えたりすることで、みんなの役に立ちたいと思います。
克斉さんは、まず防災に関心を持つ小学生の仲間を増やすことから活動を始める。
宮崎県の防災士は8658人(2026年2月時点)。克斉さんが蒔いた防災の種が、学校や地域でどのように花開いていくのか。宮崎の未来を守る「小さなヒーロー」のこれからの活躍から目が離せない。
(テレビ宮崎)