道立高校で障がいのある受験生を排除するような不適切な資料が作られていた問題。

 背景に何があるのか、現役の高校教諭が語りました。

 札幌市の高校で明らかになった障がいのある受験生を排除するような方針について、北海道教育委員会は不適切とした一方、「資料を作成した教諭に排除の意図はなかった」としました。

 一方、現役のこの教諭の見方は違います。

 「その学校に入れないようにしようという意図がありありと出ていると思います」(現役の高校教諭)

 背景として挙げたのは教諭の忙しさ。

 インクルーシブ教育が注目を集める一方、教諭が不足している割合は道立高校は全国を上回っています。

 さらに、障がいのある生徒への対応経験も不足しています。

 「配慮が必要な生徒に対する対応経験がまったくないことが多々あります」

 「どう対応していいか分からない、そうした経験のない先生が大半の学校だとお手上げになってしまう」

 「できるだけ手のかかるお子さんに入ってほしくないなというのは本音としてあると思います」(いずれも現役の高校教諭)

 学校では「合理的配慮」を行うことが義務付けられています。

 障がいによって学習上の困りごとを抱える生徒が、他の生徒と同じように学ぶための配慮のことです。

 しかし、これを保護者からの「要求」のように捉え、身構える教諭もいるといいます。

 北海道教育委員会は道立高校の特別支援教育担当者を集めた研修を開いていますが、不足していると感じています。

 「指導に役立つかという風になると残念ながら立たないのが現状ですし1年かけて研修を積んでいくことも今の学校の状況ではまずできない」(現役の高校教諭)

 この教諭は少人数制を進めることや施設改修などを進めることが必要だと語りました。

北海道文化放送
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