就任後初となるアメリカ訪問。
高市首相は日本時間の19日午前11時ごろ、ワシントン近郊に到着しました。
日本時間の20日未明には、トランプ大統領との注目の日米首脳会談に臨みます。
緊迫した状況が続く中東では、イスラエルがイランにある世界最大級の天然ガス田「サウス・パース」を空爆。
報復にイランはカタールのLNG施設をミサイル攻撃するなど、報復の応酬が過熱。
中東情勢の悪化で原油の調達を巡っても世界的な混乱が続く中、“微笑みの国”タイでは人気のパワースポットに深刻な影響がありました。
目の前に現れたのは、色鮮やかなピンクの体で横たわる巨大な像。
タイの首都・バンコクから車で1時間半ほどの距離にある「ワット・サマーン・ラッタナーラーム」。
全長16メートル、高さ24メートルの「ピンクガネーシャ」。
願いごとがかなうパワースポットとして知られています。
この日も日本から来た若い女性や家族連れなど、多くの観光客でにぎわっていました。
ヒンズー教の神様を表す「ピンクガネーシャ」は“参拝すると願い事が通常の3倍のスピードでかなう”と口コミで評判が広がり、話題の観光スポットに。
その一方で、この寺は中東情勢の混乱の影響である危機に直面していました。
タイの葬儀は寺で行われることが多く、火葬するためには1体あたり60~80リットルの軽油が必要です。
ワット・サマーン・ラッタナーラームの住職:
ガソリンスタンドが売ってくれなかったり、一度で購入できる量に上限がつけられたりして、軽油がなかなか手に入りません。
ところが、寺周辺のガソリンスタンドでは、1週間前から一度に購入できる燃料を最大15リットル程度に制限。
そのため、1体の火葬を行うために4カ所以上のスタンドを回らなければなりません。
しかしこちらのスタンドでは、軽油が販売開始から1時間で売り切れとなり、一部営業停止に。
火葬に必要な“燃料不足”は深刻です。
ワット・サマーン・ラッタナーラームの住職:
燃料がなくなれば、まきで火を起こして火葬するしかない。大変になるのは確実。
タイ政府は「買いだめによる一時的な需要増などが混乱の要因」と説明。
しかし、タイ国内ではガソリン価格の値上がりも始まっています。
タイ政府は今週、軽油を1リットルあたり0.5バーツ、約2.5円値上げすると発表。
この日のガソリンスタンドでの軽油の価格は1リットルあたり日本円で約149.7円。
政府は今後も段階的に値上げする方針です。
寺では地域住民の暮らしを守るため、軽油を燃料とした救急車やゴミ収集車を所有しています。
燃料不足の影響は広い範囲に及んでいて、住職は、一刻も早い戦闘の終結を願っていました。
ワット・サマーン・ラッタナーラームの住職:
燃料不足で誰も困らないようにするためにも、戦争をやめてほしい。
20日未明に行われる日米首脳会談。
高市首相はトランプ大統領に、アラスカ州の原油の増産に協力し、その原油を調達する意向を伝える方針だということです。