40歳以上の8人に1人が、70代以上では3人に1人が発症するともいわれる「過活動膀胱」。発症の原因や自分で手軽にできる対策について専門医に聞いた。
加齢や脳出血などが原因に
頻尿や尿漏れなどを引き起こす症状群「過活動膀胱」は、尿意の切迫感といい、急に尿意を感じるのが特徴。
福井大学医学部泌尿器科の稲村聡医師によると「概ね40歳以上の8人に1人が発症しているといわれ、加齢とともに増えていき70代、80代になると3人に1人ぐらいが発症しているという調査結果がある」という。
加齢や生活習慣病で尿を溜める膀胱の容積が少なくなることや、脳梗塞や脳出血など脳にかかわる病気が引き起こすこともある。
過活動膀胱が起こるメカニズムについて稲村医師は次のように説明する。
「尿を出すには、“尿が溜まっている”と脳に指令がいき、脳が尿を出すか我慢するかを判断し、トイレに行ったら“もう出していいよ”という許可が出る。過活動膀胱はその指令のどこかが狂うもの」
“少しだけ我慢”で膀胱の容積を増やす
「膀胱に溜められる尿の量が少なくなる病気」のため、自分でできる予防法としては「膀胱訓練といって、おしっこをしたくなってもすぐにトイレに行かず少しだけ我慢してみる。繰り返していくとだんだん膀胱が伸びていき、溜められるようになる」と稲村医師。
そのほか自分でできる対策として▼水分をとりすぎない▼コーヒーなどの刺激物を控えるなどがある。
ただ、急な尿意でトイレに走って行かなければ間に合わない、台所で水仕事をしていると急に尿意を感じる…など生活に困るようであれば、飲み薬のほか、膀胱のペースメーカーを体内に入れる手術など治療法があるため「気軽に受診して欲しい」としている。
