パスタにたっぷりと入る身がギュッと詰まったアサリ。
いよいよ旬を迎えたこのアサリに今、異変が起きています。
訪ねたのは、東京・国立市で長年親しまれているイタリアンパスタ店「いたりあ小僧」。
16日も多くのランチ客でにぎわっていました。
80種類以上あるというパスタメニューの中でも人気なのが、アサリを使ったボンゴレです。
大粒のアサリを使用したボンゴレ。
これまでは国産のアサリを使っていましたが、価格の上昇を受け、現在は海外産に変更。
しかし、その海外産にも値上げの波が押し寄せているといいます。
いたりあ小僧 店主・根岸秀夫さん:
半年ぐらい前に徐々にアサリが、業者の人が「ちょっと上がるんで」と。
店主によると、これまで5kgで5000円だった仕入れ値が6000円にまで上がっているといいます。
いたりあ小僧 店主・根岸秀夫さん:
国産の方が本当はいいんでしょうけど、値が高くついちゃうんで。今後これぐらいで価格を抑えてほしいなと。
アサリの国内での漁獲量を見てみると、1983年には年間約16万トンありましたがその後、徐々に減少。
さらに、2014年から2024年の10年間では約2万トンから約4000トンへ。
4分の1以下にまで減少したことが分かります。
そうした中で迎えたアサリの旬。
この週末、アサリやハマグリなどの収穫を手軽に楽しめる千葉・富津市の潮干狩り場は多くの親子連れでにぎわっていました。
おそろいのゴム長姿の親子は気合十分。
漁師気分を満喫です。
自分たちでとったアサリは早速、自宅で調理。
お兄ちゃんがボンゴレビアンコ作りをお手伝いする映像が届きました。
大量にアサリをゲットできた人がいる一方、国内のアサリ減少の影響もあってか苦戦する人たちの姿も見られました。
収穫量によっては、追加でアサリやハマグリを入れてくれる“救済措置”があり、思うようにとれなかった家族たちは大喜びでした。
その一方、これから迎える本格的な潮干狩りシーズンを前に、漁業組合側は頭を悩ませていました。
富津漁業協同組合・安本幸宏業務課長:
(天然アサリが)例年よりも少しずつ少なくなっているような、温暖化のような感じもあると思うんですけど。(Q.天然物だけでやられている?)天然物もありますけど、そちらと仕入れたアサリをまいているような状態。
天然アサリの減少を受け、他の地域から購入したアサリをまくなどして対応しているといいます。
そうした収穫量激減という危機的な状況の中、希望の光となり得るアサリも登場しています。
兵庫・姫路市で最盛期を迎えたアサリの水揚げ。
ここで水揚げされたのは、完全養殖の国産アサリ「さりひめ」です。
播磨の海で育ち、貝の大きさが通常のアサリより1.5倍ほど大きく、うまみの濃い味が特徴だといいます。
M'sAC・河本州平さん:
今年の出来はバッチリ。僕の中では過去最高ぐらいにいいです。殻いっぱいに身が入っています。
5月中旬まで続けられるという「さりひめ」の水揚げ。
合わせて約1.5トンの水揚げ量を見込んでいるということです。