中東情勢の悪化を受け、全国各地でガソリン価格が急騰しています。

大阪府摂津市のガソリンスタンドでは、レギュラーガソリンが1リットル当たり197円、ハイオクが200円を突破する事態となっています。現場の状況を関西テレビ・秦令欧奈アナウンサーが取材しました。

■「この3時間で自家用車は5台だけ」客足”激減”の現実

摂津市内のガソリンスタンド「アサダ石油」を訪れると、普段なら車でにぎわうはずの給油場所に車の姿はありませんでした。

秦令欧奈アナウンサーは現場の静けさを中継で伝えました。

【秦アナ】「現在、車は1台もいないという状況です。たびたびトラックなど仕事用の車はお見かけするんですが、この3時間ほどで自家用車に関しては、まだ5台ほどしかお見かけしていないという状況になっております」

価格表示板を見ると、その理由は一目瞭然でした。レギュラー1リットル当たり197円、ハイオクも208円。軽油についても184円という、”びっくりするような価格”が並んでいるのです。(16日時点の価格)

■「会社始まって一番高い」社長が語る史上最大の値上げ

社長の麻田義幸さんに話を聞くと、この200円前後という数字に対する驚きを隠しません。

Q: この200円前後という数字、どう受け止めていますか?
【麻田さん】「本当に高くなっていて、この会社始まって一番高いぐらいかなと思ってます」

この店では、3月12日木曜日の午前10時頃に値上げされ、レギュラー、ハイオク、軽油すべてが”一律30円の値上げ”となったそうです。

麻田さんは「会社始まって一番大きな値上げ幅」と振り返ります。

Q: イラン情勢がある前はどうでしたか?
【麻田さん】「暫定税率が廃止になって、一度価格が落ち着いたんですけども、じわじわ3月に入ってから先々週にも一度、5円上げさしてもらっている。なので合計で35円」

■「237円になる可能性」さらなる値上がりの懸念

しかし、価格上昇はここで止まらない可能性が高いというのです。

麻田さんによると、原油価格は継続して上昇しており、3月19日からの仕入れでは、政府の補助金政策がなければ、40円前後の値上がりが予想されるといいます。

この予想が実現してしまった場合、現在の197円から「237円」という、さらに衝撃的な価格になる計算です。

Q: 補助金などがなければ、237円になる可能性がある?
【麻田さん】「私自身は下がると予想してるんですけども、ただ政府の補助金の出方が、まだいまいちよく分かってなくて、197円から政府が言うように170円に抑えようと思うと27円、補助を入れていただくとなるんですけど、19日から実際40円上がってしまうと、その27円ではちょっと足りないので逆に上がってしまう可能性もある」

■客の反応は二極化「高くても入れる」「1000円分だけ」

この急激な価格上昇に対する客の反応についても聞きました。

Q: 給油に来るお客さんはどんな反応?
【麻田さん】「もう皆さんびっくりされてますね。すごく高くなったと」

Q: 買い方・入れ方に変化は?
【麻田さん】「原油がちゃんと入ってこないかもしれないので、高くても入れておかれるお客さまもいますし、1000円分、2000円分と、ちょっとにしている方もやっぱりいます」

供給不安を懸念して高くても満タンにする人がいる一方で、家計への影響を考慮して少額ずつ給油する人も増えているということです。

■「全く先が分からない」補助金制度への不安

今後の見通しについて、麻田さんは補助金の継続性に不安を示します。

Q: 価格は今後も乱高下が予想される?
【麻田さん】「出方によるんですけど、補助金がずっと安定的に出れば、報道であるように170円ぐらいでずっといくのかなと思ってるんですけど。予算のこともありますし、本当にもう全く先が分からないという状況」

ガソリンスタンドの現場では、政府の補助金制度の詳細が不透明なまま、日々変動する原油価格への対応を迫られています。

消費者の生活に直結するエネルギー価格の行方は、まさに予断を許さない状況が続いています。

(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年3月16日放送)

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