福井出身で、現在は県外の音楽学校で学ぶ学生やその卒業生による演奏会が14日、坂井市内で行われます。出演者自ら企画したというこの演奏会に込められた思いを取材しました。


武田祐季アナウンサー:
「ちょうどリハーサルの真っ最中です。1人1人の音色が美しくて癒やされます。福井というふるさとで、いきいきと演奏しているのが伝わってきます」
  
本番に向けて練習に熱が入る出演者たち。ふるさと福井に音楽で恩返しをしたいと、2023年春に発足した「ただいま福井プロジェクト」のメンバーです。
  
「ただいま福井」の名の通り、県外から福井に帰ってきて年に数回演奏活動を行っています。
   
初回のコンサートはおととし3月に開催。その時の様子をメンバーたちは「(メンバーが)泣きそうって言ってました!」「舞台に立ったときたくさんのお客さんが拍手してくれてうるっとなりました」などと振り返ります。


このプロジェクト立ち上げ人の一人で、東京の音楽大学に通う早瀬ひまりさん。5歳からピアノを始め、18歳のとき県内の普通科の高校から東京の音楽大学に進学しました。
  
早瀬ひまりさん:
「小学生ぐらいの頃から福井のピアノのコンクールに出始めて、そこから本格的にピアノをもっと学びたいっていう思いはずっとあって…」
  
大学でピアノの実力に磨きはかかりましたが、地元・福井で演奏を披露する機会にはあまり恵まれなかったといいます。
 
早瀬ひまりさん:
「なかなか福井でこう気軽に演奏する機会がなかなか無いなと思っていて…」
  
都会に比べると、音楽ホールの数も音楽に携わる人口も少ない福井。演奏活動を継続するのは非常に困難だといいます。
  
それでも、自分を育ててくれた「ふるさと福井での公演を」という熱い思いのもと、若手の音楽家同士が手を取り合いました。

音楽家自身が立ち上げたこのプロジェクトにはこんな目的もー
  
早瀬ひまりさん:
「福井には音楽を専門的に学べるところは無くって…」
  
現在、県内には音楽を専門的に学べる高校や大学がなく、県内の学生が音楽の道に進むハードルが高いのが現状だといいます。早瀬さんも同様でした。
 
早瀬ひまりさん:
「どういう先生についたらいいのかという情報もなかなか手に入れることができず、私自身も高校生の時にあんまり相談できる人がいなくて、けっこう困りました」
 
そこで「ただいま福井プロジェクト」では、音楽学校への進学を希望する県内の中高生向けのオンライン相談会を開催。メンバー自身の音大受験の経験を伝えることで、 後輩たちの後押しもしています。

プロジェクト立ち上げから3年、共感する仲間も増え今回のコンサートは過去最高の19人で迎えます
 
廣野ほのかさん:
「(練習などで)福井に帰ってこられる機会が増えるのが嬉しい。福井で演奏の機会があることがありがたい」
 
武曽海結さん:
「坂井市民として30周年のハートピアホールで演奏できることが嬉しい」
  
谷川美翔さん:
「のびのび活動できているのは家族のおかげ。福井で活動を続けて、音楽を通して感謝を伝え続けたい」
  
早瀬ひまりさん:
「高校の英語の先生がコンサートに来てくれる。福井の地元でお世話になった人にまた出会えるのがいい」
  
いよいよ14日に迎える本番。たくさんの「おかえり!」に包まれる1日となりそうです。 

<ただいま福井プロジェクトコンサート> ※当日券あり
場所:ハートピア春江
日時:14日午後2時開演
演奏曲目:くるみ割り人形など

福井テレビ
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