5年前、福岡県宗像市の私立高校で当時2年の男子生徒が自殺した問題で、県の再調査委員会は「学校の組織的な対応に欠如があった」と結論づけました。

◆侑大さんの母親(13日の会見)
「「1年9カ月の間、侑大が苦しみ続けていたことも分かってもらえたよ、それでも剣道を続けてすごかったね、よく頑張ったね』と声をかけたい」

17歳の若さで自ら命を断った侑大さんの写真を前にこう語った母親。

県による『いじめ』の再調査の結果報告に「学校側の適切な対応があれば、まだそばにいてくれたはず」と苦しい胸の内を明かしました。

2021年3月、宗像市の東海大付属福岡高校で剣道部に所属していた侑大さんは、「いじめ被害」を訴える遺書を残し自殺しました。

<遺書>
「なんで自殺したか、多分これがいちばんわからなくて、知りたいこと(と)思うけどまずは、おれは世界が嫌いで生きてても意味ないと思ったから?かな」

学校側は当初、第三者委員会による調査で上級生からのいじめや顧問による不適切な指導を認定したものの、「自殺の直接的な原因は特定できない」と結論づけました。

◆侑大さんの母親
「侑大が、死を選ばざるを得なかった原因について明らかにしてほしい」

残された遺族は、いじめの事実認定や学校の対応についての調査が不十分だとして、県に再調査を依頼。

県は2024年3月に再調査委員会を立ち上げ、約2年間にわたり調査を続けてきました。

そして13日、報告書が服部知事に提出されました。

◆再調査委員会 伊藤巧示 委員長
「いじめの深刻性に対する認識が行為を行った生徒のみならず、学校組織全体として不足していたことが明らかになった」

報告書では、侑大さんが部室でわいせつな行為を撮影されSNSで動画を拡散されるなど、学校側がすでに認定していたいじめ行為10件に加えて、部室で体をひもで縛った上で殴る行為など新たに2件がいじめに当たると認定。

「自殺の要因の一つとしていじめが影響を与えた可能性は否定できない」と結論づけた上で、「学校の組織的な対応の欠如があった」と指摘しました。

◆侑大さんの母親
「侑大が顧問にいじめを訴えた後、顧問が学校へ報告をしないまま、学校が全く侑大を守ってくれなかったことの問題が明確に指摘されている。『侑大が苦しかったことがちゃんと認めてもらえたよ』と伝えたい」

報告を受け、県は「県内すべての学校に今回の報告書を共有し、再発防止に努める」としています。

テレビ西日本
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