3月10日は語呂合わせで『サボテンの日』です。「サボテンの町」をアピールする愛知県春日井市では、サボテンのラーメンにくわえ、新たにカードも登場。さらに、サボテンの未知なる可能性を引き出す挑戦も続いています。
■キッカケは伊勢湾台風「サボテンの町」アピールする春日井市
愛知県春日井市の専門店「後藤サボテン」のハウスには、赤やピンクのものから、人の身長を超える迫力あるものまで、約300種類のサボテンが並んでいます。14日のホワイトデーの贈り物としてもおすすめです。

後藤サボテンの後藤容充社長:
「リンゴ農家さんが、リンゴの代わりにサボテンを始めたという歴史があります。伊勢湾台風が来て、リンゴがダメになってしまったので」
春日井市は、1959年の伊勢湾台風で果樹園が大きな被害を受けたのをきっかけに栽培が盛んになり、今では種から育てる実生サボテンの生産量が日本一の「サボテンの町」としてアピールしています。
■サボテンラーメンにサボテンカードまで…
市内の飲食店では、食用のサボテンを使ったメニューも多くあります。
中華料理店『四川』で20年以上親しまれているのが、サボテンを麺に練りこんだ塩味の「サボテンラーメン」です。

さらにサボテンの町を盛り上げようと3月に登場したのが、市の観光協会がつくった「サボテンカード」です。様々な品種のサボテン情報が、マニア心をくすぐります。

店長:
「なかには料理も食べずにカード目的の(子供の)お客さんもいます」
■世界の食糧危機を救う?サボテンが持つ可能性
見て癒され、食べても美味しいサボテンですが、さらにすごい可能性も秘めています。
中部大学の春日井キャンパスにある応用生物学部・堀部准教授の研究室は、サボテンでできた楽器や、サボテンサプリ、サボテンを使ったフェイクレザーなど、“サボテンづくし”です。
温室では、日本の土を使って日本に合った栽培方法を調べていて、サボテン研究歴は10年。堀部さんが注目する理由は…。

堀部貴紀准教授:
「生命力が強いところ。2017年に国連食糧農業機関(FAO)が『ウチワサボテンは世界の食糧危機を救う作物になりうる』という声明を発表していまして」
50度の高温や、2カ月雨が降らない環境でも枯れないサボテンは、今後さらに温暖化が進むとみられる中、食料や家畜のエサとして期待されています。
さらに、その温暖化の対策にも…。
堀部貴紀准教授:
「サボテンを使って二酸化炭素を吸収させる」
堀部さんによると、サボテンには光合成の際に取り込んだCO2を結晶化し、枯れた後も半永久的に地面の中に閉じ込める能力があるといいます。

そのほか、カンボジアの地雷を除去した土地でサボテンを育て、住民の収入源にするプロジェクトも。春日井発のサボテン研究が、地球の未来を救うかもしれません。
