母親代わりにオランウータンのぬいぐるみを抱えたパンチくんの姿が話題になっています。
そんな中、パンチくんへの寄付を募る偽のアカウントが物議を醸しているんです。
6日も千葉県の市川市動植物園には、人気者のパンチくんを目当てに多くの来場者が訪れていました。
パンチくんのファンからは「今朝8時に日本に着いて、すぐにパンチくんを見に来たんだ」「足にしがみついて引き離しても、あれはめっちゃかわいい」「パンチくん見に行きます!」「動画を家で見続けているので、一回リアルなパンチくんを見たい。連れて帰りたくなったらどうしよう」「今の世の中いろんなことがあるけれど、パンチくんを見て元気になっている人がいっぱいいると思う」との声が聞かれました。
生後まもなく母親が育児放棄し、飼育員に育てられたパンチくん。
そんなパンチくんのためと称し、SNSでありもしない寄付金を募る人物が現れました。
パンチくんの飼育員をかたったSNSの偽アカウントには「献身的に飼育員をしています。赤ちゃんサル『パンチ』の世話をしています」と書かれています。
8万人を超えるフォロワーを持つ偽アカウント。
飼育員にパンチくんが甘える動画などが無断で使用されているとみられます。
さらに、飼育員を名乗るアカウントのプロフィール欄下のリンクを開くと、寄付金を募るサイトにアクセスされます。
誘導されたのは決済サービスを行うサイト。
そこでは「Donate to HomeforPuncn(パンチに新しい“家”を)」というタイトルで寄付を募っていたのです。
紹介文を見ると「パンチを動物園の環境から飼育員の実家に、慎重に準備され、法的にも遵守されたプライベートな空間へと移す」という不自然な日本語が。
パンチくんの寄付金を本当に募っているのでしょうか?
市川市動植物園課の安永崇課長に聞いてみると「飼育員個人は動物園に関する公的な情報発信は一切行っていない。寄付をするだとか、詐欺にだまされることがないように十分注意していただきたい」と語りました。
この悪質な手口にファンからは「パンチくんがかわいそうみたいな感じでお金もらって私利私欲に使うだけ」「姑息(こそく)な人はいるんだな、情けないというか…悲しいというか…」「許せないです、それは。飼育員さんのファンもいるからだまされちゃいそうですよね。やっぱりそういうのは正しく罰せられてほしいと思う」と怒りの声が上がりました。
番組で調べたところ、飼育員を装った偽アカウントは複数あることが確認されました。
番組では偽アカウントの管理者とみられる人物に連絡を取りましたが、今のところ返事はありません。
専門家は、偽アカウントに8万人を超えるフォロワーがいることも本物と勘違いしやすい要因の1つと指摘します。
ITジャーナリスト・三上洋氏:
募金活動を行っている場合は、自分で動植物園の名前を検索するなどして公式サイトを必ず確認。公式サイトになければ全くの詐欺ですので相手にしたらダメです。(寄付は)英語圏の送金サービスでやっているので、そこを経由して送ってしまったお金は何をしても戻ってこないと思う。