梅雨…というと6月から7月にかけて梅雨前線による長雨をイメージしがちですが、3月から4月にかけても日本付近に前線が停滞し、長雨となることがあります。ちょうど菜の花が咲く頃に発生することから、菜種梅雨と呼ばれています。その注意点を村田光広気象予報士が解説します。


過去の春先の天気図をみると、まるで梅雨のようになっていることがあります。
 
去年3月3日の天気図では、東シナ海から日本の南の海上に前線が伸びています。西日本では雨脚の強まる所がありました。県内も前線から離れているものの、この日は雨が降りました。
 
前線というのは、性質の異なる空気がぶつかりあう境界線です。この時期、勢力を強める春の空気が、冬の空気とぶつかることで「菜種梅雨」となるのです。

春の空気と冬の空気の温度差が大きいと、前線の活動が活発になり、大雨になることがあります。この時期、山に積雪が多く残っているため、菜種梅雨には注意が必要です。
 
雪崩の危険性や、降った雨量以上に河川が増水し土砂災害のリスクが高まります。
 
このような災害に注意を呼び掛けるのが、この時期にしか発表されない「融雪注意報」です。
  
今年は、まだ発表されていませんが、去年はこの時期に5回発表されました。大雨警報や洪水警報が発表されていなくても、融雪注意報が発表された場合は注意が必要です。


この春は、気温は平年より高いと予想されています。つまり、暖かく湿った空気が前線に向かって流れ込むため、菜種梅雨の元になる前線の活動が活発になりやすい状況です。これから4月にかけて、菜種梅雨による大雨が増えるかもしれません。
 
梅雨の時期と違って大雨への警戒が薄れる時期なので、一層の注意が必要です。

福井テレビ
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