上益城郡益城町に春の訪れを告げる『木山初市』が1日開かれました。
熊本地震から間もなく10年。復興のシンボルとなっているこのイベント。名物の『市だご』を求め、多くの人が長い列をつくりました。
【益城町商工会女性部 富澤 典子 部長】
「今思えば、よく頑張ったなと思う。みんなで力を合わせて4月の風を感じると、涙が出る」
【益城町民】
「助けてもらった恩は絶対、忘れられない」
益城町の商工会が毎年、この時季に開いている『木山初市』です。
江戸時代に始まったとされ、町の春の風物詩となっています。
2016年4月の熊本地震で会場の木山横町通りが使用できなくなり、町の総合体育館の駐車場など会場を移して開催。その後、道路の復旧工事も終わり、2024年しから木山横町通りで開かれています。
1日は、通り約300メートルが歩行者天国となり、多くの露店が軒を連ねました。
この中で、ひときわ目を引く長ーい人の列。『木山初市』名物の『市だご』の販売コーナーです。
【益城町商工会女性部 富澤 典子 部長】
「益城周辺の〈市〉で、団子でおもてなしをしたというのが市だごの由来」
『市だご』は米粉を蒸した団子をこしあんでくるんだもの。商工会女性部のメンバーやボランティアが手づくりした出来たての『市だご』を多くの人が買い求めていました。
【益城町民】
「この時季、必ず食べていたのでこれが恒例で…、おいしい」
「近くに住んでいるけど道路がやっと完成で、長かった」
熊本地震で甚大な被害を受けた益城町。町の中心部を走る県道熊本高森線の4車線化事業も間もなく終わり、3月20日に全線開通となります。
【岡本商店 矢野 好治 さん】
「当時、4車線化で『立ち退き』と言われたときは、行き先が見えなくて苦労した」
『益城プリン』が看板商品の『岡本商店』です。
10年前の地震で益城町福富にあった元の店は全壊。県道の4車線化事業で移転を余儀なくされ、2020年9月に木山横町通りに店を再建しました。
『木山初市』が開催された1日、『岡本商店』にも多くの人が立ち寄り、人気の『益城プリン』を買い求めていました。
【岡本商店 矢野 好治 さん】
「この10年で、できることは全てやってきたと思うので、ここからまた一歩ずつ積み上げていけたら」
熊本地震から間もなく10年。これまでの復興への歩みをかみしめながら前に進んでいます。