「震災の記憶を風化させたくない」という思いから、東日本大震災の被災地で受け継いだあるものを作り続けている女性が秋田県大仙市にいます。被災者への思いを込めたのは希望の灯りでした。
大仙市中心部の工房。カラフルで美しい灯籠が飾られています。
灯籠は「夢灯り」と呼ばれ、東日本大震災の被災者への思いを込めて制作されています。
手がけるのは高橋かおるさんです。
材料は牛乳パック。1つを制作するのに約3時間を費やします。
支援に賛同する人たちと灯籠の制作に励む高橋さん。津波で甚大な被害を受けた岩手県宮古市田老地区をボランティアで訪れた際に灯籠と出会いました。
夢灯りプロジェクト・高橋かおる代表:
「町のお母さんたちが牛乳パックで作っている灯籠と聞いて、すごくびっくりした。すごく力も感じ、自分も作って支援活動につなげることができると始めたのがきっかけ」
高橋さんたちは、毎年3月11日に市内で追悼集会を開いています。2026年も約450個の灯籠を希望や絆などのメッセージとともに飾る予定です。
東日本大震災の発生から間もなく15年。高橋さんは「支援の気持ちを風化させない」との思いで灯籠を作り続けます。
夢灯りプロジェクト・高橋かおる代表:
「時間もかけ、思いを込めて切り絵をして作る灯籠。灯籠を見て、心に刻み直すきっかけになってほしい」
追悼集会は、3月11日に大仙市の大曲ヒカリオ広場で開かれます。