2月28日、新潟県と長野県にまたがるスキー場で長さ600mに及ぶ大規模な雪崩が発生。命に別条はなかったものの、5人が巻き込まれ、4人がケガをしました。専門家は暖かくなり、雪どけが進むこれからの時期は、雪崩に注意を呼びかけています。

3月1日、新潟県妙高市と長野県飯山市にまたがる斑尾高原スキー場で警察などによる救助隊が向かったのは、2月28日午後2時ごろに発生した雪崩の現場。

雪崩は圧雪されていないパウダースノーが売りのコースで発生し、長さは約600mにも達しました。

この雪崩に5人が巻き込まれ、命に別条はなかったものの、親子など合わせて4人が骨折などのケガをしています。

【訪れた人】
「正直、びっくりが一番大きい。ゲレンデの中は管理されているという安心感があったので、甘く見てはいけないんだなと。自然相手なところで滑っているので、自分たちも気をつけないといけないと改めて実感した」

1日も捜索が行われているすぐそばでスキーやスノーボーダーが滑りを楽しむ姿が。ただ、訪れた人たちも雪質の変化は感じていたようです。

【スノーボーダー】
「(雪が)とけて、自然のほうだと雪崩が当たり前に起こっていそうな日になってきている」

【記者リポート】
「足元の雪を見てみますと、すでにシャーベット状になっていて、シーズン終盤の雪のような状態です」

今回、発生した雪崩は、こうした気温の上昇などにより、雪の層と地面の間に雪どけ水が流れ込み、雪の層全体が滑り落ちる“全層雪崩”とみられています。

この全層雪崩は雪に亀裂が入るクラックなどの前兆現象が起こるとされていますが、スキー場の運営会社は明確な予兆が確認されないまま発生したとしています。

【雪氷防災研究センター 上石勲 特別研究員】
「こういう前兆現象が明確には分からなかったというところは確かに珍しい現象なのかもしれない」

長岡市にある雪氷防災研究センターの上石勲特別研究員は「現地に行っていないので断定はできない」としながらも“珍しい現象”とした今回の雪崩。

ただ、気温の上昇するこれからの時期は積雪の多い地域ではどこで起こってもおかしくないと話します。

「樹木があまり生えていないところとか、勾配が30度~50度とかの条件が揃っている場所については雪崩の危険性も排除できないので、そういうところは近づかない」

また、山沿いの地域では今後も雪の降るところがある見込みで、これまでに積もった雪の上に新たな質の違う雪が積もり、新雪が滑り落ちる“表層雪崩”が発生する恐れもあるため、雪山でのレジャーには注意が必要です。

NST新潟総合テレビ
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