大腸の血管が一時的に詰まることによって引き起こされる「虚血性腸炎」。特に女性で高齢の女性は注意が必要です。特徴や予防法を専門医に聞きました。

福山千奈アナウンサー:
「何気ない日常の中で突然お腹に激痛が走る、冷や汗が止まらない。その症状、もしかしたら虚血性腸炎かもしれません。」
   
虚血性腸炎について話を聞いたのは、福井市にある吉田医院の副院長で消化器内科専門の沖野真理子医師です。
 
「虚血性腸炎という病気は大腸に酸素や栄養を送っている血管が一時的に詰まり大腸壁が虚血に陥って、炎症や潰瘍ができる病気。原因としては血管の要素と腸管の要素が複雑に絡み合って起きる」

原因は大きく2つあります。1つ目は、血管の要因。動脈硬化や強いストレスなどで血管が細くなり、血流が悪くなることです。
 
2つ目は腸の要因。便秘などで腸の中が圧迫され、血の流れが滞ってしまいます。
 
この2つが重なることで、大腸に一時的な血流障害が起こり虚血性腸炎が引き起こされます。

主な以下のような症状が表れます。
▼突然の腹痛
前兆はなく、特に左下腹部にえぐられるような強い痛みを感じることが多く、冷や汗や吐き気を伴うこともあります。
▼血便
最初は茶色っぽい下痢ですが、重症化すると大腸の粘膜が剥がれ落ちることで血が混じった便が出ます。

福山千奈アナウンサー:
「前触れなく襲ってくるのが、この虚血性腸炎の怖さです。では、特に注意が必要なのはどんな人なのでしょうか」
 
沖野医師は「一番多いのは基礎疾患のある高齢の女性。女性は便秘も多く、高齢の方は基礎疾患がある。両方の要素を持ち、ちょうど血流が滞るようなタイミングになった時に起きる」とします。
  
基礎疾患の中でも生活習慣病や心疾患、慢性腎臓病を患っている方、そして高血圧や糖尿病の方が要注意です。

また、沖野医師によりますと虚血性腸炎は冬に増える傾向があります。水分不足による便秘や、寒さによる血流の低下が影響しているといいます。
  
予防するには「血管を健康に保つためには生活習慣病のコントロールが重要になってくるので、基礎疾患の管理をする。便秘の予防をするために水分を摂ったり、食物繊維を積極的にとること」とします。
 
他にも、禁煙することや、なるべくストレスがかからないように生活することなども効果的な予防法だといいます。
  
その上で「まずお尻から血が出たら絶対に病院に来てほしい。また冷や汗が出るほどのお腹の痛みが続く場合も受診してほしい」と呼びかけています。

福井テレビ
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