東広島市の殺人・放火事件は発生から2週間が経ちました。
容疑者の逮捕には至っておらず、付近では不安な日々が続いています。

【片平記者】
「現場から5分ほどの場所にあるこちらの小学校では、多くの児童が車などで保護者に付き添われて登校しています」

この小学校では、事件以降、登校時間帯に警察や教職員による見守りが続けられています」

事件は先月16日未明、東広島市黒瀬春日野の住宅で火事があり、この家に住む川本健一さん(49)が裏庭で首を刃物で複数回刺された状態で死亡しているのが見つかり、50代の妻も頭部にやけどなどのけがをしたものです。

【片平記者】
「事件があった現場です。屋根はまだ骨組みがあらわになっていて、2階のようすもはっきり確認できます。事件から2週間たった今も現場はほとんどそのままの状態で残されています」

【付近の住民】
「私も一人暮らしでねやっぱり不安なんですよ夜がね怖い、やっぱりね」
「やっぱりまだ(犯人が)捕まってないからこの近くにいるんじゃないかと不安にはなります」

■スタジオ

改めて事件があった場所を確認します。
現場となった家は、住宅街の角にあります。
隣接している家はなく、事件当時、火事に気付いた周辺住民は多かったものの、物音や口論などトラブルをうかがわせる音を聞いたという人はこれまでの取材では確認できていません。

夫婦は焼損の激しい2階で襲われたとみられ、警察は事件翌日から現場検証を行い、2階を中心に、容疑者につながる遺留品などを探していましたが、先月27日で一旦終了したということです。

ーー何か押収できたものはあったのでしょうか?

捜査関係者によると、いくつか押収できたものはあったということですが、具体的に何が押収できたかは明らかになっていません。

そして警察は事件から10日経った先月26日、現場周辺の一斉捜索を初めて実施するなど、遺留品を探す捜査を広範囲に広げています。

この日警察が50人の体制を組んで一斉捜索したのは、住宅街の南側にある草むらやため池の周辺です。
容疑者が、逃走する途中に何らかのものを人目がつかないところに捨ててはいないか、しらみつぶしに探していました。

この捜索の狙いについて、捜査心理の専門家に話を聞きました。

【福山大学・大杉朱美准教授】
「着実にいろいろ集めている。情報、客観的な事実というものを積み上げてる段階だと思いますので、その客観的な事実っていうのをたくさんたくさん持って組み上げていって、初めてその構造がわかって、そこで初めて動機っていうのを考えることができるわけなので、今まだそこに至っていない状況」

ーーまだわからないことが多すぎる、私たちだけではなくて、専門家の方も抱いているといったところでしょうか。

懸命の捜査が続けられていますが、捜査関係者によると、家が燃やされたこととその後の消火活動によって現場がかなり荒れているということで、それが遺留品の収集を難しくしているひとつの要因となったようです。

そんな中で大きなカギを握るのが襲われた妻の証言です。
妻は近隣住民に助けを求めた際、「若い男に襲われた」「家の包丁で脅された」「灯油をまかれて火をつけられた」などと話していたということです。

警察はケガの回復具合を見ながら妻への聴取を続け、容疑者の特徴や動機を探るとともに、周辺の防犯カメラやドライブレコーダーの映像の解析を行い、逃走経路の特定を進めています。

テレビ新広島
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