福島県鏡石町のジュニア陸上クラブから、未来のスターが生まれようとしている。2025年12月の全国高校駅伝で優勝に貢献した増子陽太選手もこのクラブの出身だ。その背中を追い、小学6年生の石川成実さんは「将来の夢は世界陸上」と大きな目標を掲げる。偉大な先輩から受け継がれる夢のバトンを追った。
■スポーツを身近に
福島県鏡石町にある鳥見山陸上競技場では、毎週水曜日と土曜日の2回、ジュニア陸上の教室が開かれている。
かがみいしスポーツクラブ・稲田俊一さんは「スポーツを始めるきっかけづくりを一番の目的でやっている。体力や自信がついてくれば、陸上の競技も今後、続けてくれる子どもたちが増えればよい」と話す。
スポーツをもっと身近に感じてもらおうと、地元のNPO法人が主催するこのクラブ。この日は町の内外から90人以上が集まった。
■高い目標 あのエースもかつて在籍
「目標は箱根駅伝に出ること。けっこう楽しくて、走るのが好きだなって」「短距離をやってる。始めたてよりも速くなった」と話し、目を輝かせながら練習に励む子どもたち。
実は、かつて学法石川の増子陽太選手も同じように汗を流していたという。
2025年12月の全国高校駅伝で、福島県勢男子初の優勝に貢献した学法石川のエース、増子陽太選手。
かがみいしスポーツクラブの稲田さんは「緊張する場面もあったけど、走る直前になると目の色が変わって、一生懸命走ってる姿が今でも印象に残っている」と語る。
■増子選手を追いかけて
そんな増子選手の背中を追い、クラブに通っているのが小学6年生の石川成実さん。
1年生から陸上競技を始め、得意の中・長距離では福島県内の大会で優勝したこともある。
「幼稚園生のときに友達で早い子がいて、その子たちに負けたくないという気持ちがあって、通いました。速くなったなっていうのは感じています」と話す。
クラブでの練習後も自宅で自主トレーニング。そんな石川さんのやる気を高めてくれる宝物が、増子選手が中学3年生のときに書いてくれたというサイン入りシューズだという。
「なんか、ゆるいキャラクターみたいな感じのサインでした。ボロボロだけど大事にとっている。鏡石に本当にいたのかなってビックリしちゃうぐらい、すごい選手になったなって思います」
春から中学生になる石川さんの今後の目標は『全国中学校体育大会への出場』だ。「もっと上にいって、将来の夢は世界陸上出る」と語る石川さん。
夢を追いかける未来のアスリートたち。鏡石町から新たなスター誕生の予感。