アメリカとイランによる3回目の核協議は、合意には至りませんでした。
軍事衝突の懸念が高まる中、協議はオマーンの仲介のもと26日にスイスのジュネーブで行われました。
ウォールストリート・ジャーナルは協議内容について、アメリカ側は3つの核施設の破壊や核開発につながる濃縮ウランの引き渡しなど厳しい要求を提示しましたが、イラン側はこれを拒否したと伝えました。
一方、イランのアラグチ外相は協議のあと記者団に対し、「進展があった」と述べたうえで、「いくつかの問題で合意に近付いたが依然として意見の相違もある」と語り、3月2日に実務レベルの技術的な会合が行われると表明しました。
その内容を検討したうえで、両国が1週間以内に次回の協議を行うとしています。
こうした中、アメリカのニュースネイションは26日、バンス副大統領らが首都ワシントンで、仲介を担うオマーンの外相と27日に会談すると伝えました。
3回目の協議を踏まえ、アメリカが求める核開発の放棄についてイラン側の「本気度」を探る狙いがあるものとみられます。
トランプ政権は軍事介入に踏み切る可能性を崩しておらず、依然、緊迫した情勢が続いています。
青井実キャスター:
柳澤さん、この緊迫の核協議ですけど、3回目合意にも至らなかったと。
SPキャスター・柳澤秀夫氏:
一定の進展はあったというふうに言ってもいいと思います。3月2日にウィーンで実務者協議をする。焦点はイランにある核施設を破壊したといっていますが、それがどういうふうになっているか検証が必要になることと、濃縮ウランの扱いを巡って、IAEAの査察、あるいはそれに類似した形の実務者の関係が必要になってきますので、それをやるということなので一定の進展はあったと言ってもいいと思います。ただ、基本的にアメリカはウラン濃縮を無期限に停止することを求めていて、イラン側は平和利用は続けますということで、基本的に対立する構造は変わっていませんので緊張した状態は変わっていないと思います。
青井実キャスター:
実務者協議が本当に開催されるかも注目ですよね。
SPキャスター・柳澤秀夫氏:
実は3回目の協議の時にIAEAの事務局長も同席しているんですよ。ですからIAEAが絡むということで、場所もウィーンになった。