春を迎え、まもなく卒業シーズンがやってきますが、新潟市の調理専門学校では卒業を前に、生徒が保護者を招き、フレンチのフルコースを振る舞いました。料理に込められたのは感謝の思いです。
新潟市中央区にあるにいがた製菓・調理専門学校『えぷろん』。
朝から生徒が真剣なまなざしで食材の仕込みを行っていました。
それもそのはず、この日は卒業を控えた生徒が保護者を学校に招き、フレンチのフルコースを振る舞う特別な日。
【生徒】
「出来る限り骨とかにつかないように身の部分だけをマスタードをつけて衣をつけていく。苦い場合もありますし脂と骨が焦げちゃうので」
【にいがた製菓・調理専門学校えぷろん 栗山悟 先生】
「最初は卵を割ってみるとか、オムレツを作るとか、野菜を切ってみるとかというところから始める。すごい。たくましい。私も成長に驚いている」
今回、調理部門のリーダーを務めたのは、三条市出身の平山禅さんです。もともと料理が好きで、母親の手伝いをよくしていたという平山さん。
【平山禅さん】
「高校を中退して、そこでまず迷惑をかけている。無理を言って専門学校に入らせてもらっているので、感謝の気持ちが一番大きい。そんなできた人間じゃなかったので、こういう時にしか成長を見られない。だから、こういう時に見てほしい」
仕込みが終わり、会場準備へ。席には、親へのメッセージカードが挟まれています。
【平山禅さん】
「(Q.メッセージを送ったことは?)特に無いので恥ずかしい」
そして、いよいよ一日限りのレストランが開店。学生たちの瞳に力がこもります。
平山さんの両親もやってきました。メッセージを読むお母さんの目には涙が。
【平山禅さんの母・恵子さん】
「普段は言ってもらえない言葉だったので涙が出た」
【平山禅さんの父・要さん】
「色んな指示を出して、テキパキ動いていて、これからの料理が楽しみ」
我が子の成長した姿を写真に収めようとカメラを向ける保護者たち。平山さんのお父さんもその姿を一番近くで見守ります。
【平山禅さんの父・要さん】
「ポイントとか聞いていいですか」
【平山禅さん】
「カモの火入れですね」
この日提供するのは子羊のローストなど全7品。メニューは生徒が1カ月授業で話し合い考えたといいます。
続々と運ばれてくる感謝の思いが込められた料理を、保護者たちは子どもの成長を噛み締めるように味わいます。
最後は両親に手作りのお菓子をプレゼントし、フルコースは終了。
【平山禅さんの父・要さん】
「カモ料理のピンクペッパー。あれはすごかった」
【平山禅さんの母・恵子さん】
「料理している姿を見て、本当に(料理が)好きなんだなと思って」
【平山禅さんの父・要さん】
「自分が進みたい道を示してくれた。親としては応援するだけなので、それをやり遂げてくれてありがたい。(Q.制服で決めた姿はどう?)かわいい」
【平山禅さんの母・恵子さん】
「おいしかったよ」
【平山禅さん】
「ありがとうございます」
そんな平山さんの次の目標は?
【平山禅さん】
「次は成長するのはもちろん、料理長として会いに行きたいと思っている」
【平山禅さんの父・要さん】
「寂しいけど楽しみにしている。応援している」
料理人としての挑戦はこれからが本番です。