北陸新幹線の福井県内開業がまもなく3年目を迎えます。県は新たなフェーズとして「稼ぐ観光」に力を入れようと、県内の企業や団体からガイド付きのツアー企画を募集しました。26日は、そのツアー企画をブラッシュアップしようと、大手旅行会社の社員がツアーを体験し、観光の専門家が改善点などをアドバイスするための現地視察が行われました。
◆駅前のホテルで県内の伝統工芸に触れる
ガイド付きツアーは、県が掲げる観光ビジョン「稼ぐ観光」の一環として、県観光連盟が旅行代理店だけでなく県内の企業や団体から広く募集しました。
狙いは、定番の福井だけでなく知られざる福井を発掘、発信し新幹線開業を機に増えた観光客に繰り返し訪れてもらうことです。
応募があった中から今回、5つの業者が企画した6つのツアーが選ばれました。
このうち、福井の伝統工芸を福井駅近くで短時間で体感できるツアーの現地視察が、福井駅前のコートヤード・バイ・マリオット福井を会場に行われました。
館内には県内の伝統工芸品が数多く展示されていて、ガイドが「こちらは越前竹細工に和紙を貼ってあるもの。こちらは陶器に和紙を貼ってあるもので、やなせ和紙が使われている」などと紹介していました。
◆人間国宝の和紙で書道体験
この後、一行はコートヤード福井が入っているビル1階にある複合商業施設のフードコートに移動しました。このツアーでは外国人観光客も意識し、人気の伝統工芸体験も組み入れています。
兵藤遥陽アナウンサー:
「続いては越前和紙を使った書道体験です。どんな書き心地なのでしょうか」
なんと、この書道体験で使われるのは人間国宝の岩野市兵衛さんが漉いた越前和紙。参加者たちは一流の職人が漉いた和紙に、思い思いに筆を走らせました。
ツアーを体験した大手旅行会社の社員は―
「この小さい紙からも伝統工芸に触れることができる。実際に来て見て、家に飾ったり普段から工芸品に触れられることを、旅行を通じて伝えられたら」
「ツアーで勉強し、実際に産地に行ってみたいと感じるところまでつながり、現地で直接買ってもらうという流れができると面白いのかなと感じた」
これに対し観光の専門家は「書道体験の場所がフードコートだったのが気になった。静かな空間で福井県に抱かれて書きましょう、みたいな導入があるとより体験価値が上がると思った」などと助言していました。
ツアーを企画したふくいヒトモノデザイン観光事業部の林麻未部長は「受け入れる側の対応の仕方も大事だとわかったブラッシュアップしたい」と話していました。
県観光連盟は、27日までの2日間で越前市の越前箪笥で栄えた「武生」の町を巡るツアーや福井鉄道の「スナック列車」など5つすべてのツアーの現地視察を実施します。
ツアー企画は、3月以降の販売を目指します。