クマの駆除に当たった自治体の職員などに執拗な抗議や誹謗中傷などのカスタマーハラスメントが相次いでいることを受け、秋田県の鈴木知事は20日の県議会で「毅然(きぜん)とした態度で対応し、職員や猟友会員を守っていく」と述べました。
2025年、県内ではクマの出没が相次ぎ、4~12月までの9カ月間に1万3500件近い出没情報が寄せられました。これにより県内では2025年度、過去最多の2745頭のクマが捕獲されています。
こうしたクマの捕獲に対し、県や市町村などでは、「かわいそう」「殺すな」と言った抗議や脅迫的な発言を長時間にわたって繰り返す「カスタマーハラスメント」にあたる行為が多く発生しています。
鈴木知事:
「去年10月中旬から12月中旬までの2カ月間で1000件を超す電話やメールがあり、その半数以上が捕獲等に対する批判的な内容となっている」
また鈴木知事は、県として捕獲に反対する人たちに丁寧に説明していきたいとして、次のように述べました。
鈴木知事:
「クマの恐怖を感じることなく安全安心に暮らすためには、職員の業務や猟友会員の活動は必要不可欠であることから、業務に支障をきたす苦情に関してはこれまでと同様、毅然とした態度で対応するほか、私自ら正しい情報を発信し、全ての関係者を守っていく」
県は、2026年度当初予算案にクマ被害対策の事業費として、2025年度の2倍を超える6億1900万円余りを計上しています。この中には、3月から始まる春の管理捕獲で人里とクマの生息域の中間に「管理強化ゾーン」を設定し、クマ1頭の捕獲につき5万円の奨励金を支給する事業が盛り込まれています。
2月県議会は来週も一般質問が行われます。