ペットサプリと歯みがき用品等のメーカー・トーラス株式会社(神奈川県綾瀬市)が、2025年8月2日に創業30周年を迎えました。愛犬も人も一緒に食べられる「わんべい®」、液体サプリや歯磨き用品など、同社が世に送り出してきた商品は、一見ユニークでありながらも「ペットに本当に必要なもの」を追求したものばかりです。
二代目社長の赤津徳彦さんの口から出てきた言葉は、とてもシンプルでした。
「自分がペットだとしたら、与えて・使って欲しいものしか作らない」
この一言に、創業者である父の代から30年続いてきたブランドの価値が凝縮されています。
赤津さんがこの信念に至るまでの道のりには、幼少期に経験した深い喪失、スポーツで鍛えた継続力、そして「犬の気持ちで考える」という徹底した姿勢がありました。
姉と愛犬が教えてくれた「健康の尊さ」
赤津さんの原点には、忘れがたい体験があります。
「私には3歳年上の姉がいました。優しくていつも私を助けてかばってくれる存在でしたが、癌を患って10歳で亡くなってしまったんです」
深い喪失感に包まれた少年のもとにやってきたのが、愛犬リリィー。学校から帰ると一緒に遊び、散歩に出かけ、心の支えになってくれました。
「リリィーは妹のような存在でした。いてくれるだけで救われました」
しかし、そのリリィーも癌に倒れ、辛い治療の末に痛み止めも効かなくなり安楽死を選択して旅立ちます。
「“いつまでも元気でいる”と思い込んでいました。でも現実は違った。姉とリリィーを通じて、健康な日常は当たり前ではないと学びました」
この体験は、後のトーラスの商品づくりに直結します。
「ペットが病気にならないように、健康寿命®︎を延伸させたい」──その一心で、歯磨き用品やサプリメントを開発する姿勢へとつながっていきました。
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ラグビーで培った「続ける力」
赤津さんは5歳の頃にラグビーを始め、幼稚園から大学、そして社会人まで一貫してプレーを続けてきました。社会人では日本IBMの実業団チームに所属し、6年間にわたり活躍。一部リーグに昇格し、トップリーグも経験しました。
ラグビー強豪校の出身ではなかったため、特別な推薦ではなく一般入社として日本IBMに入社し、ラグビー部に加入。その環境の中で「続ける力」と「地道に積み重ねる強さ」を身につけていきました。
「ラグビーは、仲間と一緒に目標を追い続けること、地味でもやり続けることで力になり、その姿勢こそがチームでの信用に繋がることを教えてくれました」
その学びは、父から会社を継ぐようにお願いされたときに大きな支えとなります。
「正直、迷いはありました。でも社員もお客様もいる。だったら自分がやるしかない。ラグビーで鍛えた“やり抜く覚悟”が背中を押してくれました」
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「ペット目線」で生まれる商品たち
トーラスの商品は一貫して“ペットの気持ち”を起点にしています。
創業商品「わんべい®」は、父が開発した有機栽培のお米を使用していて人と愛犬が一緒に食べられるおせんべい。当初はジャーキー全盛期の時代に味付けなどもなかったことから、愛犬たちになかなか食べてもらえませんでした。
「でも、レシピは変えませんでした。“自分がペットにあげたいものしか作らない”という信念を曲げたくなかったから」。
30年経った今では、7割以上の愛犬が食べるようになり、「これしか食べない」という声もSNSに寄せられるようになりました。
もし、食べてほしいと味付けをしていたら、わんべい®という商品は30年も続かなかったかもしれません。
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さらに、歯磨き用品にもペット目線を徹底。ペットたちは、お口をゆすぐことができずに飲み込んでしまうので、安全・安心の原料を常に採用し、口臭を薬品や香りで消すのではなく歯垢を落として口臭を防ぐというぶれない姿勢を貫いています。
歯みがきガムも、毎日食べる物だからより安全安心なものをと思い、漂白剤や着色料や味付けなど一切入っていないものを作りました。また、ガムの形にこだわり、一番汚れる歯にしっかりはまるガムを作ることで、歯垢を落としやすくしています。
「ペットたちにもよくて、パートナー様にも使いやすい、やりやすい商品作りをしています」
香りや見た目の量などの派手さよりも、「ペットたちが幸せかどうか」。
この基準が、トーラスの開発哲学を支えています。
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社員採用の基準は「不変」
ユニークなのは商品開発だけではありません。人財採用にも独自の基準があります。
「タバコを吸わないことと、学生時代に何かを長く続けた経験があること」。
この2つは創業当初から変わっていません。そして私の代になってからは「ペットたちを愛していること」を加え、採用基準は3つになりました。
ペットたちの健康寿命®の延伸をサポートする会社として、簡単に売れる商品ばかりではありません。我慢強くお客様に提案し、愛するペットたちのために頑張れるメンバーが集まっています。
ほとんどの社員は、求人広告からではなく、すでにいる社員の紹介や、ペット好きの方が我々の活動を見ていてくれて入社。人と人との信頼が、会社の空気をつくっています。
さらにトーラスは、社員が“家族とペットを大切にできる働き方”を大切にしています。
ペット扶養手当やペット忌引制度、ペットと一緒に出社できる仕組みなどを導入し、まさにペットファーストの会社です。
また、「仕事ができるのは家族のおかげ」という創業時からの考えのもと、家族の誕生日休暇や結婚記念日休暇も制度化。
特に子どもの授業参観などの行事には、全員に必ず参加してもらっています。
社員自身の健康維持にも力を入れており、昼食代補助や毎月のフィットネスジム補助、さらに小学生から大学生までの子を持つ社員への子育て支援手当も支給。
「お金がかかる時期にこそ支えたい」という想いから生まれた制度です。
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商品づくりを超えて──啓蒙活動と「場づくり」
赤津さんの活動は商品開発にとどまりません。ペット業界全体のリテラシー向上を目指し、精力的に発信を続けています。
- ペットグッズショップ ディーテラス伊勢丹立川店を運営
ネットでの購入も増えるなか、身近で相談できて幸せにペットと暮らせる環境を作っています。
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- ペットにやさしいラジオ番組【世田谷ペットチャンネル/FM世田谷83.4】放送中
さまざまな分野のプロフェッショナルの方にご出演いただき、ペットの正しい知識や飼育方法など様々な発信をしています。
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- 一般社団法人日本ペット歯みがき普及協会を設立し、代表理事に。これまで全国27都道府県で約3,000頭の子に歯みがき指導
獣医師・しつけトレーナー・トリマー・歯科衛生士・専門学校などのプロフェッショナルと一緒に設立。現場で飼い主様と直接向き合いながら、歯みがきに悩む方々へ丁寧なサポートを行っており、その実践的な指導は多くの飼い主様から高い支持を得ています。
- セラピー犬団体と協力し、神奈川県海老名市の小学校を定期訪問
「ペットを飼えないけれど、人とペットが自然に出会い、笑顔になれる場をつくりたい」、「ペット好きな人を増やしたい」──。その想いのもと、子どもから高齢者まで、誰もが犬との触れ合いを通じて笑顔を広げる活動を続けています。
30周年、そして未来へ
創業30周年を迎えたトーラス。赤津さんの言葉は、派手さとは無縁のものでした。
「派手さはいらない。でも『これがあると安心』とパートナー様に言ってもらえる製品を作り続けたい。健康を守ることが一番大事だから」。
SNSや広告で注目を集めるペットブランドも増えていますが、トーラスは「健康を守る」ことを最優先に、地道に信頼を積み重ねてきた結果、今では、台湾、中国、シンガポール、マレーシア、タイなどからも支持が集まり商品を展開しています。
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姉とリリィーの存在、ラグビーで培った精神力、そしてペット目線の哲学。どれもが今のトーラスを形づくる要素です。
「ペットの幸せは、人の幸せにつながる」──。
一人で出来ることは限られています。社員はもちろん、多くの志を同じくする仲間と共に、その信念と創業者の思いを胸に、トーラスはこれからもペット業界の未来を、静かに、しかし確実に変えていきます。
そして、日本だけでなく、世界中のペットとその家族に“幸せの連鎖”を広げていきます。
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