宮城県教育委員会は2月19日、教員免許を持ちながら教職に就いていない「ペーパーティーチャー」向けに、授業の見学会を開きました。

名取市の閖上小中学校で行われた見学会には、20代から50代のペーパーティーチャーと、来年度から教職に就く大学生が参加しました。

学校は学生時代の教育実習以来という人も多く、実際の授業を見学できるのは貴重な機会となります。

それもそのはず、宮城県内の小中学校では、2021年度から1人1台タブレットが支給されるなど「ICT教育」が進んでいて、授業の進め方は日々、変化しています。

参加者(30代)
「10年以上前なので学校にいた時代が、全部変わっているなというのが正直な感想です」

参加者(50代)
「ICTの機器が授業のなかでどのように使われているかもよくわかりました。子供たちが大人になるときに、悪くないんじゃないと思えるような姿を見せていけるのがいいんだろうと思います」

宮城県がペーパーティーチャーの掘り起こしに力を入れる背景には、教員を目指す人の減少にあります。

具体的にはこういうことです。

宮城県の教員採用試験の出願者数は、全体の数が減り続けている一方、新卒者はほぼ横ばいで推移しています。

しかし、既卒者は年々減少していて、その理由として近年、昭和の終わりごろに大量採用された世代が定年を迎え、採用枠が拡大されたことから、既卒者の採用が進んでいるということです。

結果的に、教員のなり手が減っていて、ペーパーティーチャーの掘り起こしが急務となっています。

宮城県教育委員会教職員課 工藤駿課長
「数十年前に教員免許を取ったが、最近の学校の現場がなかなかわからなくて不安、ICT環境も変わっているので不安だという声を受けて、昨年から実際に学校現場を見たりICTを活用した授業の様子を体験するなどの取り組みを始めたところです。こうしたイベントの機会を届けることで、学校に即戦力として入っていただきたいと期待しています」

宮城県教育委員会によりますと、おととし11月に開催したペーパーティーチャーの説明会に参加した80人のうち、26人が今年度から任用されているということです。

仙台放送
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