三原市の離島「佐木島」で食料品を扱う商店が、大手パンメーカーと協力して生まれ変わりました。
品ぞろえを充実させたその背景に迫ります。
三原市の本土から船でおよそ15分、穏やかな瀬戸内海に浮かぶ「佐木島」です。
人口560人ほどの離島で食料品を販売している商店が16日、リニューアルオープンを迎えました。
開店前からおよそ30人が集まり、オープンと同時に次々と商品を手に取っていました。
【毛利 祥子 記者】
「まだオープン直後なんですが多くの人がお店を訪れています。レジには長い列ができています」
【来店客…】
「豆パンと豆のお饅頭買いました」
「弁当、サンドイッチとかのコーナーが、ちょっとコンビニ風で新しいなあと思います」
島唯一のガソリンスタンドの隣にあるこの店は、これまでJAが独自に運営していましたが、このたびパンメーカーの山崎製パンと契約を結び生まれ変わることになったのです。
背景には離島が抱える課題がありました。
【JAひろしま 田中義彦 代表理事組合長】
「今までの納入業者さん(の一部)がもう撤退になりまして、存続していくためにはヤマザキさんの品ぞろえに期待をして」
離島への配送にはコストがかることからこの島で食料品を取り扱う店はわずか2店舗。
店を存続させるため山崎製パンが持つ大手ならではの安定した供給力に期待し今回の決断に至りました。
また、品ぞろえの面でもメーカー側のコンビニ運営のノウハウが生かされています。
パンだけでなく豆腐や牛乳といった賞味期限が短い食料品も安定して入荷できるようになり、商品の種類は1.5倍に増えました。
人口減少と高齢化が進み65歳以上の人は全島民のおよそ7割にも上る佐木島。
皆が安心して住み続けるためにも持続可能な店の運営が求められます。
【来店客…】
「お船の運賃も高いし、それにねもう三原(本土へ)行ったら一日仕事になるんですよ」
「大事な大事なお店なんです。どうしても続けていただきたい」
【JAひろしま 田中義彦 代表理事組合長】
「地域に密着した活動という観点からも、お客さまの希望を聞いて充実した品ぞろえを展開していきたいと思っています」
ピンチをチャンスに変えた離島の商店は、これからも島に欠かせない存在となりそうです。