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プレスリリース配信元:せいざん株式会社
改葬15万件。永代供養墓・樹木葬・納骨堂──契約後の管理トラブルが相次ぐ中、契約後最長12年の利用者を含む満足度調査で確認された「経年優化」の設計思想
寺院の経営コンサルティング・運営支援を展開するせいざん株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:岩田 貴智、以下「せいざん」)は、運営を支援する実相寺青山霊廟(東京都港区)において、契約から数年以上が経過した利用者を対象とした満足度調査を実施いたしました。
【💡本件のポイント】
- 契約後平均6年超の利用者53名中、不満回答はゼロ。契約10年以上の利用者の80%が最高評価
- 満足の主因は施設のハード面ではなく「スタッフ対応」(84.9%)と「参拝の習慣化」(71.7%)
- 当社はこの傾向を「経年優化」と呼び、それを支える5つの運営設計の柱を公開

実相寺青山霊廟 家族壇 あじさい
調査実施の背景──「永代供養付きのお墓」が抱える構造的リスク
厚生労働省「衛生行政報告例」によれば、2022年度の改葬件数(お墓の引越し)は過去最多の15万1,076件に達し、この四半世紀で約2倍に増加しています。背景には「遠方の墓を管理できない」「後継者がいない」といった課題があり、その受け皿として都市部では永代供養墓や納骨堂、樹木葬などの「永代供養付きのお墓」が急増しています。
しかしその一方で、永代供養付きの墓をめぐっては、「永代供養」を謳いながらその約束が果たされないケースが、形態を問わず相次いでいます。
納骨堂の破綻や、管理費を取らない契約による管理不全、契約後の連絡断絶などが問題化しています(例:札幌市「御霊堂元町」、大阪市「梅旧院光明殿」)。
永代供養墓・樹木葬の管理不全
「自然に還る」「管理費不要」を特徴にした都市型の樹木葬(永代供養墓)においても、契約後数年で芝生や草花が放置され砂利に置き換えられる、植栽が枯死したまま放置されるといった事例が各地で確認されています。特に寺院が販売を事業者に委託し、管理費を徴収しない契約構造は、新規販売が止まった時点で維持原資が枯渇する自転車操業的リスクを内包しています。契約後の関係断絶
当社にはこうした問題に悩む寺院・利用者の双方から相談が寄せられています。寺院からは「業者と始めた永代供養墓が自転車操業で経営が危うい」「管理費がないので契約者と連絡がつかなくなっている」「契約者からの問い合わせに対応できない」といった声が、利用者からは「契約後は電話にも出てもらえない」「住職と一度も話したことがないまま契約。別の僧侶に葬儀を頼んだら納骨を拒否された」「参拝環境が契約時の話と違う」といった声が届いています。永代供養つき墓の『売って終わり』に終止符を
これらの事例に形態の違いはあっても、共通する構造は一つです。契約時の「収入」に経営が依存し、契約後の「運営の質」が設計されていない──つまり永代供養区画の使用権利を「売って終わり」の構造です。
個別永代供養墓の先駆例として、新潟県・妙光寺の『安穏廟』は、契約後の維持原資と関係継続を重視した設計思想を示しました。
当社は、多死社会かつ少子高齢化が進む中、これ以上の大きなトラブル発生を避けるために、永代供養をうたう墓の体制はこの原点に立ち返るべきだと考えています。
本調査では、「契約して終わり」の対極にある事例──契約年数が長くなるほど満足度が高まる傾向、当社が「経年優化」と呼ぶ現象──を、最長12年にわたる追跡データから報告いたします。

【アンケート設問(概要)】
【アンケート設問(概要)】設問は1.総合満足度(4件法)2.満足点3.スタッフ対応4.期待との差5.参拝・家族の変化6.自由意見。無記名・任意返送。
【調査結果のハイライト】
1.不満回答ゼロ:53名全員が「満足」以上
契約から平均6年以上が経過した回答者53名のうち、「やや不満」「不満」と回答した方はゼロでした。2.回収率58.2%:利用者と寺院の関係性の反映
任意返送でも過半数が回答。利用者が声を届けたいと思える関係が維持されていることがうかがえます。3.契約10年以上の「とても満足」率が80.0%に到達

[グラフ 1] 契約年数別「とても満足」と答えた割合の推移
契約年数が長くなるほど最高評価の割合が段階的に上昇しています。各層のサンプルサイズが限定的であるため統計的有意差の断定はできませんが、年数の経過とともに満足度が低下しない。むしろ高まる傾向は明確に読み取れます。
4. 満足の主因は「人」と「習慣」──ハードよりソフト

最も多く言及されたのは施設のハード面ではなく「スタッフの対応」(84.9%)でした。次いで「参拝の習慣化」(71.7%)が続きます。利用者にとってこの場所が単なるお骨の保管先ではなく、家族が集い、故人と向き合う「生活の一部」になっていることがうかがえます。

納骨堂内の清掃風景
5. 改善要望の受付
調査の中では、少数ながら、駐車環境の整備、カードキー等による自由参拝の要望、下段参拝者用椅子の設置、夏場の空調管理など、具体的な改善要望が寄せられました。満足度の高さに甘んじず、こうした声を可視化し対応検討のサイクルに組み込んでいることが、長期的な信頼維持に不可欠であると当社は考えています。【「経年優化」を支える運営設計──せいざんの5つの柱】
本調査の結果は、実相寺青山霊廟の住職・スタッフの努力に負うところが大きいのは事実です。同時に、当社はこの結果を「偶然」や「属人的な力量」だけに帰すべきではないと考えています。
以下に示す5つの柱は、当社が寺院の納骨堂運営支援を通じて構築してきた設計思想です。
ここで率直に、この設計の適用範囲について述べます。
実相寺青山霊廟は、港区北青山という恵まれた立地、住職個人の人間力、都心富裕層を含む利用者層といった固有の条件を持っています。これらの条件そのものは他の寺院に移植できません。しかし、以下に整理する5つの柱は、立地やブランドに依存しない運営設計の要素であり、規模や宗派の異なる寺院にも適用可能であると当社は考えています。
柱1:ホスピタリティと伝統の融合
スタッフ対応への評価84.9%に象徴される通り、丁寧な接遇と僧侶の温かな対応の両立が、利用者満足の最大の基盤になっています。「売って終わり」ではなく、参拝のたびに「顔の見える関係」を構築し、安心感を醸成する姿勢です。また、仏事などの伝統的な儀式について知識や経験がなく、不安を抱く人が多いため、強制ではなく、丁寧な説明と共に理解を求める対応にも安心感を抱く声が集まりました。
納骨堂の参拝者への応対風景
本調査のアンケート回答より:「お墓を決めるという大切な場面で、お寺の方々の温かさに触れられ、本当に良かったです。安心感、親しみやすさがあったこと、故人や遺族の気持ちに寄り添ってくれる姿勢を肌で感じ、共感してくださり、心が癒されるたびに心の支えとなりました。」

実相寺青山霊廟 ご利用者様アンケート回答結果1
本調査のアンケート回答より:「認知症の両親を相次いで亡くし、初めてのことばかりで何もわからず、とても不安でしたが、どんなことでも優しく教えて頂けてとてもありがたかったです。」

実相寺青山霊廟 ご利用者様アンケート回答結果2
柱2:「心のこもったおもてなし」を、お寺の共通ルールに
84.9%という数字の背景には、「たまたま良い人がいるから」を超える仕組みがあります。当社の支援では、利用者アンケートや日常のやり取りから「利用者が価値を感じる接点」を抽出・言語化し、スタッフ間で共有可能な形に整理しています。たとえば本調査の自由記述には、以下のような個別対応への感謝が多数含まれていました。
- 北海道出身の利用者に北海道のお菓子でお迎えしたこと
- 高齢の母親の車椅子を押して納骨堂まで案内したこと
- お参りのたびに納骨堂の鍵を先に開けて待っていてくれること
これらはマニュアルには載らない人としての自然な対応です。しかし「なぜそれが可能なのか」を分析し、接遇の体制や方針として還元することで、担当者が替わっても品質を維持できる土台をつくっています。
本調査のアンケート回答より:「御住職様をはじめ、スタッフの皆様に大変お世話になっております。お電話の対応から、又、どなたもいつも笑顔で迎えて下さってホっとしております。おトイレなどのお掃除も行き届いて、本当に気持ちよく利用させて頂いております。これからもよろしくお願い申し上げます。」

実相寺青山霊廟 ご利用者様アンケート回答結果3
本調査のアンケート回答より:「開園時間に合わせて早い時間に伺うことが多いのですが、皆さん笑顔で丁寧に応対してくれてとても感じがいいです」

実相寺青山霊廟 ご利用者様アンケート回答結果4
柱3:「参拝習慣」を生む環境設計
参拝の習慣化(71.7%)は、清潔な環境維持(66.0%)と不可分です。「いつ来ても綺麗」「季節のお花が整えられている」という状態を意図的に維持することで、利用者にとっての参拝体験の品質を管理しています。管理費不要を売りにした永代供養墓の中には、数年後に清掃が行き届かなくなり不満につながるケースも報告されています。
管理主体が寺院であり、永代供養を約束している以上、参拝環境の品質の維持は「約束の履行」そのものです。当社は施設での利用者との接点を「参拝記録」として可視化し、入口から退出までの体験品質を寺院が意識的に管理できるよう支援しています。
本調査のアンケート回答より:「期待通りです。パンフレットで拝見したとおり美しく落ち着いた空間であり、いつも清掃が行き届き、整えられているので気持ちよくお参りができます。」

実相寺青山霊廟 ご利用者様アンケート回答結果5
本調査のアンケート回答より:「自宅が離れているため訪問頻度は限られているが、いつ訪問してもきれいで、安心できる期待通りの場所である」

実相寺青山霊廟 ご利用者様アンケート回答結果6
本調査のアンケート回答より:「お墓の維持や手入れの心配がなくなった。家族で毎月集まる良い機会になっています。」

実相寺青山霊廟 ご利用者様アンケート回答結果7
柱4:「檀信徒カルテ(TM)」──記憶から記録への転換

檀信徒カルテ(TM)搭載・特許取得済「クラウド管理寺務台帳」(せいざん株式会社開発・運営)
経年による満足度向上を支える中核が、当社が特許を取得したクラウド管理寺務台帳の「檀信徒カルテ(TM)」による情報保有の仕組み化です。
具体的には、利用者の氏名、家族構成、過去の相談内容(法要の悩み、故人への想い等)、参拝の頻度などを寺院内のみで世界最高峰のセキュリティ管理がほどこされた仕組みを利用して、記録・共有しています。これにより、たとえば利用者Aが執行した法要の内容を把握し、次回の法要前に別のスタッフが自然に声かけできる──といった対応が可能になります。
あくまで永代供養つきの区画の契約はきっかけでしかなく、「故人を偲ぶ場」としての縁をきっかけに弔いに不安を抱いていた生活者が安心して参拝できる寺院との関係性の構築が最重要事項という思想から導入した仕組みです。これこそが、10年後に最高評価が80%に達する「経年優化」のメカニズムの一端であると当社は考えています。
「檀家=やらされる義務」というイメージが根強い中、本調査では実質的な檀家であることの満足度が極めて高い結果が出ました。その実態は「義務の檀家」ではなく、「自分のことを知ってくれている安心のコミュニティ」への心理的安全性にあります。寺院との深い繋がりを「近しい他者」として再定義し、将来不安の解消(34.0%)を軸に、次世代に負担をかけない承継スタイルの提案に成功しているとも言えます。
本調査のアンケート回答より:「墓じまいから契約まで親身な相談にて、心を込めて父を送れましたのは皆様のおかげです。とても感謝しております。北海道のお菓子を出してくださり(私達は北海道産まれです)懐かしく優しい時間を思い出し、お心遣いに感謝しました。」

実相寺青山霊廟 ご利用者様アンケート回答結果8
本調査のアンケート回答より:「お参りや法要の回数が増え、心の拠り所となっていると思います。家族で集う場にもなっております。」

実相寺青山霊廟 ご利用者様アンケート回答結果9
柱5:改善要望を拾い上げる「定点観測」
本調査自体が、この柱の実践例です。契約時のアンケートは多くの施設で実施されていますが、契約後数年が経過した利用者の満足度を定量的に計測し、結果を公開する事例は、公開資料として当社調べ(2026年2月時点の公開資料)では多くありません。当社は「契約後の満足度こそが永代供養施設の真価を測る指標である」という考えのもと、調査設計からデータ分析、施設へのフィードバックまでを一貫して伴走しています。
改善要望は「施設の弱点」ではなく「利用者との関係性の証」です。声が寄せられること自体が信頼の表れであり、その声に応答する姿勢を見せること自体が長期的な信頼維持につながります。
本調査のアンケート回答より:「カードキーなどを使って自由にお参りができたら良いと思うが、セキュリティーなどの問題で難しいだろうと考えている。これからもきれいな環境を維持してほしい。」

実相寺青山霊廟 ご利用者様アンケート回答結果10
【補論:「経年優化」とは何か──他業界との比較から】
住宅など高額な契約は、入居直後の満足が高い一方、暮らすほど不具合や気になる点が見え、満足度が横ばい・低下しやすいと言われます。墓も同様に、契約直後の安心をピークに、施設の劣化や運営との関係希薄化で評価が下がるのが通常の想定です。
しかし本調査では、最高評価(とても満足)の割合が1~2年目25.0%から10年以上80.0%へ段階的に上昇しました。自由記述でも「いつ行っても綺麗」「笑顔で迎えてくれる」「名前を覚えてくれる」など、契約後の接点の積み重ねが繰り返し挙がっています。当社はこの“時間が信頼を押し上げる”傾向を「経年優化」と呼びます。
なお本調査は単一施設・53名の回答に基づくため一般化はできませんが、「契約後の運営次第で満足度は高まり得る」ことを示す一例として共有します。
【寺院経営者の方へ──最初の一歩は「現状の可視化」から】
当社がお伝えしたいのは、「経年優化は特別な永代供養施設だけで起きる奇跡ではなく、運営設計によって近づけることができる」ということです。
そしてその第一歩は、大きな投資ではなく、既存の利用者と施設管理者が丁寧に向き合うことを維持できる体制づくりです。
一部の販売および管理体制に疑問を抱かざるを得ない永代供養墓・樹木葬・納骨堂などによるトラブルはメディアに取り上げられ、社会的にも認知が広がりやすい時代です。
他方で、そういった「売って終わり」の永代供養つきのお墓が全てではないことを社会に提示するには、適正な管理と心を込めた契約者との関係構築を積み重ねる寺院の存在が必須と当社は考えています。
地域社会、檀信徒のために自坊で無理なく丁寧に永代供養つきの墓を運営されていく寺院が増え、安心して故人を弔っていける、自身の弔いを預けていける人が増えることを願っています。
この想いに賛同いただける寺院にはまずは、お寺を支えてくださっている檀信徒の満足度を含む現状を知ることから始めていただければ幸いです。
「何からはじめたら良いのか」と不安を抱かれる寺院の方については、当社では、永代供養墓・納骨堂・樹木葬を運営する寺院を対象に、利用者満足度の可視化を起点とした運営改善の支援を行っています。
【実相寺青山霊廟について】
名称:実相寺青山霊廟
所在地:東京都港区北青山2-12-9
形式:多段・仏壇式納骨堂(屋内完結型)
永代供養:対応
運営:宗教法人 実相寺
URL:https://aoyama-jissouji.net/
せいざん株式会社が企画・運営支援。10年以上にわたる安定した運営実績を持つ。
【せいざん株式会社について】

せいざん株式会社
「敬う心をひろげ、次世代につなぐ」を理念に、全国の寺院に対し、永代供養墓・納骨堂・樹木葬の企画からプロモーション、運営支援まで一気通貫でコンサルティングを提供。生活者には永代供養を受け付けている寺院の紹介事業も運営。特許取得済の「クラウド管理寺務台帳(檀信徒カルテ(TM))」によるデータに基づいた持続可能な寺院経営メソッドを提唱し、寺院の永続と人々の心の安らぎを支える事業を展開している。
社名:せいざん株式会社
所在地:141-0022東京都品川区東五反田5-22-33 TK池田山ビル2階
代表:岩田 貴智
事業内容:寺院経営コンサルティング・運営支援、終活支援事業、寺院向けコミュニケーション促進saasの開発・提供
URL:https://www.sei-zan.net/
注記※改葬件数の出典:厚生労働省「令和4年度衛生行政報告例」(2023年10月公表) ※納骨堂の経営破綻事例は各報道に基づく。御霊堂元町(札幌市)については東京新聞(2022年10月13日付)、HTBテレメンタリー(2023年放送)等。梅旧院光明殿(大阪市)については東京商工リサーチ(2024年8月30日付)等。 ※住宅の経年劣の出典:、内閣府「令和6年度経済財政白書」第3章第2節 ※妙光寺・安穏廟に関する記述は、当社取締役・池邊文香による2025年10月の現地取材および小川英爾院首へのインタビューに基づく(https://note.com/seizanikebe/n/n440b909a2523) ※都市型樹木葬の管理不全・グリーンウォッシュリスクに関する記述は、当社の実務経験および池邊文香による調査報告に基づく(https://note.com/seizanikebe/n/nc72b7c79db18) ※本調査は単一施設・53名の回答に基づくものであり、契約年数別の分析は各層のサンプルサイズが限定的です。統計的有意差を主張するものではなく、傾向の参考としてご覧ください。 ※利用者の声の引用は、個人が特定されない範囲で原文の趣旨を損なわない形で掲載しています。※当社にて全回答をテーマ別にカテゴリ分類(複数回答)し、各テーマに該当する記述が含まれる回答の割合を算出。
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