ウクライナの汚職対策当局は16日、国営原子力企業の巨額汚職事件への関与が疑われていたハルシチェンコ元エネルギー相を拘束したと発表しました。
発表によりますとハルシチェンコ元エネルギー相は15日、列車で出国を試みようとしていたところ国家汚職対策局(NABU)と特別汚職対策検察(SAPO)に拘束されました。
国営原子力企業「エネルゴアトム」の設備や資材調達の契約をめぐっては、約1億ドル(約153億円)が不正に流出したとみられています。
捜査当局によりますと、犯罪組織はマネーロンダリング(資金洗浄)のため国外に複数の基金を設立し、そのうちの1つにハルシチェンコ氏の家族が投資家として関与、これまでに740万ドル(約11億円)以上が送金されていたことが確認されたということです。
この事件をめぐっては、ゼレンスキー大統領の側近だったイエルマーク氏が関与していた疑いが浮上し、大統領府長官を解任されるなどしていて、国内で波紋が広がっています。
EU(ヨーロッパ連合)の加盟を目指すウクライナにとって汚職の撲滅は重要な課題のひとつで、ゼレンスキー政権は立て直しを迫られています。