山岳遭難は、捜索が大変で難航することが多い。ところが、今回のケースは残念ながら遭難した人は助からなかったが、実は異例の速さで現場が特定された。
その背景には、携帯型の発信機による捜索サービスの存在があり、関係者は山に入る際の備えとして活用するよう呼びかけている。

14日、米沢市と福島にまたがる西吾妻山の県境付近で遺体が見つかり、行方がわからなくなっていた高知の男性であることが確認された。
16日、警察は遺体の身元について高知の薬剤師・川村俊彦さん(62)と判明したと発表した。
死因は低体温症だった。

今回、親族の通報から短時間で発見に至った背景には、ある捜索サービスの活用がある。

(天元台のスタッフ)
「こちらが“ココヘリ”です」

「ココヘリ」は福岡の民間企業が展開するもので、発信機を携帯した会員が山中で遭難した際、受信機を搭載したヘリやドローンが電波を探知する仕組み。

受信機には、発信機までの距離などが表示され、遭難者のおおよその位置を特定することができる。
位置情報を共有することで、捜索隊との連携強化や迅速な出動にもつながる。

また、発信機は一度充電すれば1カ月以上電源が切れることはなく、携帯電話やスマートフォンに比べて長持ちする。

今回の事案では、川村さんの発信器からの電波を、「ココヘリ」と提携する民間のヘリがキャッチして場所を特定した。

「ココヘリ」のサービスは個人で年間契約できるほか、1日約1000円で発信機を貸し出す山もあり、西吾妻山登山の玄関口となる天元台でも、約2年前からレンタルを始めている。

(天元台のスタッフ)
「万が一のために、家族のために、登山に行く人・バックカントリーをする人に持っていってほしい」

天元台によると、現在のところ貸し出しサービスを利用した登山者は1シーズンに数名程度で、今後、サービスの周知拡大を図るとしている。

さくらんぼテレビ
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