沖縄の離島で“飛行機のチケットが取れない”という問題が起きています。
島民からは怒りの声が上がっています。

騒動の舞台となったのは、透き通った青い海と白い砂浜が人気の沖縄の離島。
そこで相次いでいたのは“マイル修行”でした。

“マイル修行”する乗客:
観光ではなく“修行”。当然“修行”なので、妻を連れずにぼく1人で行く。

「イット!」が向かったのは沖縄の離島にある宮古空港。

到着口から出てきた1人の男性。
手には旅行用のバッグは持っておらず、小さな手さげかばんだけです。

すると、外に出ることはなくそのままエスカレーターで2階にある出発ロビーへと向かったのです。

このグレーの服を着る男性も宮古島に到着したばかりですが、観光することなくすぐにカウンターで搭乗手続きを始めました。

男性に話しかけると、なぜか手には大量の航空チケットを持っていました。

男性は「一番多く乗れる1日12便ルート。まず那覇―宮古、宮古―多良間。すぐ戻ってきて、このあと宮古―石垣に行く」といいます。

彼らが行っているのはいわゆる“マイル修行”。
航空会社のポイントを目当てに、短期間でより多くの飛行機を乗り継いでいたのです。

JALは2月の搭乗で「Life Statusポイント」を2倍にするキャンペーンを実施。
取得したポイントに応じて会員のグレードが上がり、優先搭乗や空港ラウンジなどのサービスを受けられるようになります。

“大量チケット”の男性:
全部同じ飛行機…。同じ飛行機にまた乗って、戻ってきてというのを12回やる。

“マイル修行”をするこの男性は、30分後に迫る別の離島行きの飛行機で宮古島を後にしました。

彼らは、キャンペーン期間の2月、1日12便、那覇や宮古、多良間島などの移動距離の短い路線を短時間で乗り継ぎ効率よくポイントをためているのです。

兵庫県からやってきたという男性は、この土日を利用して“マイル修行”を行っていました。

兵庫県から来た男性:
8回乗る。ステータスを取ったときに妻も一緒に楽しめるので価値はある。

同じ日、多良間空港の到着口からは多くの乗客が出てきました。

到着後、その足で次の飛行機に乗るため保安検査場へ向かいます。

そこに、見覚えのある人の姿が。
宮古空港で会った男性に5時間後、70kmほど離れた多良間空港で遭遇しました。

男性は「ここ2回目。CAからは『お帰りなさい』と言われる。顔を覚えられちゃって…」と話しました。

沖縄の離島で相次ぐ“マイル修行”。
地元では“異常事態”が起きていました。

宮古島と多良間島を結ぶ飛行機は2月、連日満員状態となり島民が乗れない事態に陥っていました。

多良間島の住民にとって、宮古島に1日2往復する路線は通院などの生活の足となっています。

住民からは「(飛行機の)50席中40人ほどは“修行”なんで、どうしますか…。こっちに来て寝泊まりしないで、すぐあとの便で帰る」「那覇で人間ドック行く予定が、1週間前の座席がとれない。満席でできない」「すべてのことを宮古島で済ませなくてはいけない」といった声が聞かれました。

多良間村・伊良皆光夫村長:
“修行”の皆さんにはぜひ離島の状況を知っていただいて、ある程度の数を見ながら考慮していただきたい。

マイル修行を巡る騒動。
どのような対策が求められるのでしょうか。

航空アナリスト・鳥海高太朗氏は「一定の席数が必ず島民が乗れるような形は、今後考えなければならない。短い路線や生活必需路線はキャンペーンの対象から外す取り組みが必要になってくるかと思う」と話しました。

キャンペーンを行うJALは、宮古―多良間線の予約客に対し、キャンセルすれば手数料なしで払い戻しを行い、更に500マイルを付与する対策を講じています。