福岡市・天神の「ベスト電器福岡本店」が15日、最後の営業を終え、約70年間の歴史に幕を下ろしました。
◆記者リポート(2月15日午後)
「福岡本店の閉店まで6時間あまり。店内で閉店セールが開催されていますが、ほぼ売り切れ状態となっています」
福岡市・天神の象徴的な存在として長年親しまれてきたベスト電器福岡本店。
ビルの老朽化や経営の効率化などを理由に15日、最後の営業日を迎えました。
◆来店客
「会社自体がなくなるわけではないけど、ベスト電器といえばここですよね」
「前の店舗から含めて、子供のころ来ていたのでちょっと寂しいですね」
「20歳の時に母親がひげそりを買ってくれた。その思い出がありますね」
1956年天神に出来た「バーゲンセンター」を前身にするベスト電器福岡本店は、豊富な品ぞろえとお値打ち価格が評判を呼びました。
《1977年10月のニュースより》
◆記者リポート
「この店では今月の初めから、今年の冬の暖房器具といったものを新しい機種も含めてすべて取りそろえて、来たるべき冬に備えています」
◆担当者
「やぐらこたつになりますけど、座って団らんとか必要な商品」
「今年やぐらこたつで新しい商品として温風を出すやぐらこたつ、これが新しく発売された」
福岡本店の質の高い接客も評判を高める大きな要因となりました。
その新入社員研修の様子が過去のニュース映像にありました。
《1977年4月のニュースより》
◆新入社員研修の様子
「いらっしゃいませ、頭は深々と下げてください、約3秒くらい低姿勢、そうしたらお客様より絶対先に頭が上がることはございません」
「ありがとうございました」
1984年「ベスト電器」は東証一部に上場し、海外にも事業を広げて業界トップの売上高を誇りました。
かつて福岡で家電を買うと言えばベスト電器。
話題の商品が発売されると福岡本店はお祭り騒ぎになりました。
1995年11月には…。
◆記者リポート(当時)
「ただいま、午後11時半すぎです。Windows95の発売が午前0時ということもあってこのような長い列ができています」
2002年10月のリニューアルオープンの際には…。
◆店舗スタッフ(当時)
「やらねばならぬ!本日目標1億円アップ!」
さらに、日本中が応援一色になった2002年のサッカーの日韓ワールドカップの時も福岡本店前には大勢の人が集まりました。
◆記者リポート(2002年6月)
「福岡市中央区のベスト電器本店前歴史的瞬間を見ようと、500人近くのサポーターが集まっています」
◆記者リポート(2002年6月)
「天神の電気店前です。店頭に設置されたテレビの前には、試合開始15分前には大勢のサポーターが集まっています」
多くの人に愛されたベスト電器福岡本店。
閉店時間の午後8時を迎えると正面入口にはスタッフが整列しました。
◆ベスト電器福岡本店 石岡論志 店長
「ベスト電器福岡本店は閉店いたします。本日は多数のお客さんご来店いただきまして、誠にありがとうございます。本日は誠にありがとうございました」
ベスト電器福岡本店は約70年の歴史に幕を下ろしましたが、今後は博多区にある「アウトレット博多店」が新たな本店となり、春にリニューアルオープンする予定です。