名古屋・大須の路地裏に、正月でもないのに行列ができる神社があります。参拝者のお目当ては、境内にある“うさぎ”。SNSをきっかけに全国から人が集まる理由を探りました。
■参拝者急増のきっかけは“うさぎ”
名古屋市中区・大須。大津通から一本路地に入った場所にあるのが、450年以上の歴史を持ち、縁結びなどのご利益があるとされる「三輪神社」です。正月期間ではないにもかかわらず、多くの参拝客でにぎわっています。

三輪神社の祢宜:
「平成28年に、境内に『幸せのなでうさぎ』をお迎えしました。そこから参拝者が増え始めました」
うさぎの石像を設置してから、少しずつ参拝者が増えていったといいます。

参拝者:
「かわいいうさぎがいっぱい。SNSでもよく見かけます」
■“チケットが当たる神社”の正体とは
実は、この神社が人気を集めている理由は、うさぎだけではありません。よく見ると、参拝者の多くは女性です。参拝者の9割は、女性といいます。
参拝者:
「静岡から来ました」
別の参拝者:
「埼玉からです」

中には、東北や四国から訪れた人も。その目的を聞いてみると。
参拝者:
「『SEVENTEEN』のライブに参加するため」
別の参拝者:
「今日は『BE:FIRST』のライブで来ました」

実はこの日、K-POPグループ「SEVENTEEN」がバンテリンドームで、6人組のボーイズグループ「BE:FIRST」が愛知県国際展示場で公演を行っていました。人気アーティストのライブがある日は、参拝者がさらに増えるといいます。ライブと神社、一体どんな関係があるのでしょうか。
様子を見ていると、参拝者たちは絵馬に、一生懸命願い事を書いています。
参拝者:
「『Mrs.GREEN APPLE』の東京公演のチケットが当たりますように」
別の参拝者:
「『嵐』に会えますように」

好きなアーティストのライブチケットや、良い席が当たるようにと、願掛けをしていました。
■“矢場町”に残る江戸時代の由来
でも なぜこの神社に「当たり」を祈願しに来る人が多いのでしょうか。
祢宜:
「江戸時代、この神社には、尾張徳川家の矢の練習場がありました。矢を打って的に“当たる”ということから『コンサートのチケットが当たりますように』と祈願されるようになった」

その昔、境内には弓の稽古をしていた「矢場」があったことから、この辺りは「矢場町」と呼ばれるようになったといいます。
「矢が当たる」ことにあやかり、SNSでは「この神社で絵馬を書いたらチケットが当たった」という投稿が拡散。いつの間にか、「チケットが当たる神社」として全国的に知られるようになりました。
参拝者:
「“推し神社”と聞いて来ました」

正式名は三輪神社ですが、今では「推し神社」とも呼ばれ、推しの健康を祈願するファンの集まる場所となっています。
