福島県内は週末にかけて春のような陽気となる見込みだ。各地で雪まつりが開催される中、予想される気象状況と注意点について福島テレビの斎藤恭紀気象予報士が解説した。

■雪に親しむという文化のはじまり
福島県の積雪の最深記録は、只見町で大正7年に記録された591cm。戦後最も積もったのは1974年で、この時には383cmもの雪が積もった。当時の映像を見ると、建物がほとんど雪に埋もれ、看板もすっぽりと雪の中に隠れてしまうほどだった。
斎藤気象予報士は「除雪作業が大変だったでしょうね」と当時を振り返り、「戦後、雪を克服して(克雪)、雪を利用して(利雪)、雪に親しもう(親雪)というマインドが徐々に生まれてきた」と説明した。

■週末は各地で冬のイベント
その“雪を楽しもう”というのが形になったのが、週末に県内各地開催される雪を活用したイベントだ。会津若松市では2月13日から「会津絵ろうそくまつり」が行われているが、今年は雪が少なく、会津若松の積雪はわずか3cmほどだという。それでも灯籠の灯りが幻想的な雰囲気を作り出している。

このほかにも、以下のイベントが予定されている
◇ 会津若松市・西若松駅 絵ろうそく祭り(2月14日)
◇只見町・只見ふるさとの雪まつり(2月13日〜15日)
◇下郷町・大内宿雪まつり(2月14日・15日)
◇金山町・会津かねやま雪まつり(2月15日)
只見ふるさとの雪まつり実行委員会によると「去年のような大雪ではなく雪まつりに十分な雪。気温が高いので、まめに雪像の手入れをしている。天気も道もいいので、遠方からも来やすい雪まつりになりそう」とのコメントが寄せられた。
大内宿雪まつり実行委員会からは「雪灯籠などの雪は十分。ただ、気温が上がって日中の足元はシャーベット状の雪に。スニーカーだと滑るので長靴かブーツでお越しください」とのコメント。
会津かねやまの雪まつり実行委員会からは「去年は大雪で中止、おととしは少雪でイベント縮小。今年は3年ぶりに本来の雪まつりが開催できる。去年は中止になった“なかがわ雪月列火”も開催(14日)」と喜びの声が届いている。

■ 週末の天気と注意点
週末は南からの暖かい空気が流れ込み、春型の気圧配置となる。14日は各地で暖かくなり、朝の冷え込みも控えめで、昼間はコートなしで過ごせるほどの陽気になる見込みだ。
中通り中部の郡山では土日ともに10度以上となり、約2か月ぶりの暖かい週末となる。浜通りも「浜通りブルー」と呼ばれる晴天に恵まれ、春の訪れを感じる穏やかな天気が予想されている。
ただし、気温上昇に伴う注意点もある。斎藤気象予報士は「15日は標高1000mでも最高気温が5度前後になるため、雪崩が発生する可能性がある」と警告。特に気温上昇によって雪解け水が発生し、積雪の底から崩れる「全層雪崩」に注意が必要だとして、「15日のバックカントリースキーは絶対にやめていただきたい」と呼びかけた。
また、スキーやスノーボードを楽しむ人には「雪からの反射で紫外線量が1.8倍になる」と紫外線対策の重要性も伝えている。
まるで春のような陽気に恵まれる週末、各地の雪まつりで冬の風物詩を楽しみながらも、気温上昇に伴う注意点に気をつけて過ごしたい。

※2026年2月13日放送の福島テレビ・テレポートプラスの天気コーナー「福テレ空ネット」からの抜粋記事。気象情報は放送時(午後6時半時点)のものなので、最新の予報をご確認ください。

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