札幌の道立高校で障がいのある受験生を事前に排除するような方針が共有されていた問題。
なぜ作成されどう扱われていたのか、障がいのある子と保護者から懸念の声があがっています。
「洸夢さんのアルバムありました」(母 青野比奈子さん)
「恥ずかしい」(青野洸夢さん)
今も笑顔が溢れるくらい、楽しかった高校時代。
青野洸夢さん(25)はダウン症で重度の知的障がいがあります。
小中学校を普通学級で過ごし、恵庭市の定時制高校で学びました。
しかし、高校生になるまで苦労の連続でした。
札幌の定時制高校を受験し、2年間で5度の不合格を経験。
受験した高校は定員割れしていて、母親の比奈子さんは、障がいが理由だったのではないかと感じています。
「チャレンジするまでの回数も多かったし、一時は行く高校がないんじゃないかって」(青野比奈子さん)
さらに、2025年12月、障がいのある受験生を排除するような資料が明らかになりました。
「検討中」の入学希望者への説明として、「特別支援学校と本校の『すみ分け』を入学希望者がいる中学校に明示する」や「本校は軽度障がい者と共存」という言葉が。
札幌にある別の道立の定時制高校で、障がいの重い受験生を対象外とするような資料が職員会議で共有されていたのです。
道教委は、不適切だと判断。
作成した教諭は「すみ分け」は特別支援学校との違いを、丁寧に説明するためだったとしています。
「書いた人の意図なんて分からないで、(ほかの教諭は)あの文書見てるじゃないですか。「すみ分け」するんだって思いますよね。こういう風にやってきたんだって」(青野比奈子さん)
実際にすみわけは中学校側に伝わったのでしょうか。
「この方針を中学校に伝えたという事実は、高校側からは聞いていないので、中学校の保護者や生徒、先生への確認は今回していません」(中島俊明教育長)
専門家は他の教諭に影響を与えた可能性が高く、調査も不十分だと指摘します。
「学校の中の行動、外部の受験生に対する説明、それから中学校に対する説明の中で、色々な形で影響を与えた可能性のほうが高い。真摯に調査し改善に向けて取り組んだ結果とはちょっと見がたいなと。」(東京大学 小国喜弘教授)