冷え込みが強くなってきましたが、近畿では冬を知らせる「木枯らし1号」が吹きました!

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関東では‟晩秋の絶景”が

関東で、“晩秋の絶景”が見られましたよ!

10月21日早朝、栃木・日光市の小田代原(おだしろがはら)では、地上の気温が氷点下まで下がった影響で、霧が凍って草木にくっつく現象「霧氷(むひょう)」が見られました。

紅葉と霧氷のコラボレーションがとても美しく、まるでおとぎ話の世界が広がっているかのようですね。
地上付近は「冬」、山は「秋」。この時期ならでは絶景ですね。

近畿地方では木枯らし1号

そして、秋から冬にかけ、先駆けて吹く風といえば「木枯らし1号」です。

10月23日、近畿地方では冬を知らせる風「木枯らし1号」が観測されました。
「木枯らし1号」は、東京と近畿地方で発表されますが、両地域で発表の基準が違うんです。

東京の発表条件は、最大風速8m/s以上。これは小枝が揺れるような風、またはそれ以上の強さの風です。そして、風向きが西北西〜北。期間は、10月中旬から11月末までです。

一方、近畿では、風は東京と同じ最大風速8m/s以上ですが、風向きが「北寄り」とざっくりしていて、期間が霜降(10月23日頃)〜冬至(12月21日頃)と東京よりも長いんです。

東京で「木枯らし1号」が観測されにくいワケ

東京は、2年連続で「木枯らし1号」の発表はありませんでした。
2020年もまだ観測されていません。
一体なぜなのでしょうか。

「木枯らし1号」の北寄りの風は、このように“西高東低”の冬型の気圧配置で発生するんですが…

近畿では、2府4県の広い範囲のどこかで吹けば発表されるのに対して、関東では東京で観測されなければ認定されないんです。

そして、「木枯らし1号」は、東京と近畿地方でのみ発表されます。
その理由は、この時期、日本海側や北日本では雨が降り出し、時雨模様になってくるのでニーズが無いからとも言われているんです。

「木枯らし1号」東京で吹くのはいつ?

東京で「木枯らし1号」はいつ吹くのでしょうか?

週間天気予報を見てみると、晴れマークが目立ちますが、風予報に注目すると…
11月2日(月)は最大風速8m/sですが、北風ではなく南寄りの暖かい風となりそうで、期待できなさそうです。

しかし、もしかすると10月30日(金)に木枯らしが吹く可能性があるかもしれません。
木枯らしが吹くと気温が下がるので、暖かい格好で風邪をひかないように注意しましょう。

(とくダネ!『あまダネ!』10月27日放送)

とくダネ!
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