プレスリリース配信元:Sansan株式会社
~生成AI活用が進む中、51%が「2025年の業務増」を実感。75%がシステム改善・セキュリティ強化などの本来業務に影響~

Sansan株式会社は、従業員数100名以上の企業に勤める情報システム・IT部門、DX推進部門の担当者1053名を対象に、「情シス・IT部門のデータメンテナンス工数に関する実態調査」を実施しました。
調査の結果、一社あたり年間で平均3.9億円相当の工数が、社内データの整備や確認などのデータメンテナンス関連業務に投じられている実態が明らかになりました。また、約5割が、生成AI活用に伴うガイドライン策定やツール間のデータ連携などにより、2025年の1年間で「データメンテナンス業務の量が増えた」と回答しました。さらに、データメンテナンス業務に時間を取られることで、およそ4人に3人が、システム改善やセキュリティ強化といった「本来注力したい業務」に十分な時間を割けていないと感じていることが分かりました。生成AI活用やデータ活用が進む中、その裏側で発生するデータメンテナンスが情シス・IT部門の隠れた負担となり、本来注力すべき業務を圧迫している実態が判明しました。
■調査結果サマリ
・一社あたり年間平均3.9億円相当の工数を、社内データの整備などデータメンテナンス関連業務に投じている
・半数以上が、2025年の1年間で「データメンテナンス業務の量が増えた」と回答
・特に増えた業務は「生成AI利用の環境整備」および「社内システム・ツール間のデータ連携」
・約4人に3人が、データ整理や確認業務に時間を取られ、本来注力したい業務に十分な時間を割けていない
・約6割が「今後もデータに関する業務は増えていく」と予想
■調査の背景
近年、企業データを基にした分析や戦略立案への関心が高まっており、各社でデータ活用の取り組みが進められています。特に生成AIの活用において、当社の調査では、約9割が「AIが社内システム上のデータを参照して回答する際、期待通りの精度が出ないことがある」(※1)と回答しており、AIの参照先となるデータの不備が障壁となっている現状が浮き彫りになりました。AI活用やデータ分析の精度を高め、企業が競争力を高めるためには、その前提として社内データの整備・管理の徹底が重要になっています。
一方で多くの企業では、データが業務やシステム、部門ごとに分断されており、その整理や確認、管理といった業務を情シス・IT部門が担っているケースも少なくありません。こうしたデータメンテナンス業務は日々の運用の中で見えにくいものの、実際には多くの時間と工数を要する“隠れた負担”となっている可能性があります。そこで当社は、企業のデータ基盤整備を支援する立場から、情シス・IT部門が担うデータメンテナンス業務の実態とその影響を明らかにするため、本調査を実施しました。
■調査の結果
・一社あたり年間平均3.9億円相当の工数を、社内データの整備などデータメンテナンス関連業務に投じている
情シス・IT部門において社内データの整備や確認、ツール間のデータ連携などのデータメンテナンス業務にかかっている工数を算出したところ、一社あたり年間で平均3.9億円相当の人件費が投じられていることが判明しました(※2)。

・情シス・IT部門担当者の半数以上が、2025年の1年間で「データメンテナンス業務の量が増えた」と回答
自社の情シス・IT部門におけるデータメンテナンス業務の作業量について、2025年の1年間で増えたかを尋ねたところ、「大幅に増えた」または「やや増えた」と回答した人が合計50.7%にのぼりました。

・特に増えた業務は「生成AI利用の環境整備」および「社内システム・ツール間のデータ連携」
直近増えたデータ関連の業務について尋ねたところ、最も多かったのは「生成AI利用に関する社内ガイドラインの策定・更新」(36.0%)、続いて「ツール・システム間のデータ連携・設定調整」(34.9%)、「生成AI利用のためのデータの整理・構築業務」(33.6%)という結果でした。

自由回答では、そのほかに近年増えた業務として、以下が挙げられました(コメントを一部抜粋)。
<生成AIやデータの活用に伴う、社内データの整備やルール作り>
「生成AIの業務活用に向けたデータクレンジング作業が増えた」(従業員500~999名/物流・輸送)
「生成AI利用のために、オンプレとクラウドならびにクラウドシステム間の連携が増えるようになってきた」
(従業員5000名以上/IT・ソフトウェア・通信)
「データに対するアクセス権などのセキュリティ方針の策定」(従業員1000~4999名/IT・ソフトウェア・通信)
<部門間や企業間で分断されたデータの連携>
「新しいシステムが導入されるたびに、他システムとの連携で苦しむ」(従業員300~499名/製造業)
「M&A増加により基幹システムの異なる会社の業績データの連携」(従業員100~299名/その他)
<社内からのデータ抽出依頼や問い合わせへの対応>
「監査や内部統制対応のため、同じようなデータ抽出・整合性確認を何度も繰り返している」(従業員300~499名/金融・保険・証券)
「同じような問い合わせをそれぞれに受けていて、その都度対応していて、時間がもったいないと感じる」(従業員300~499名/IT・ソフトウェア・通信)
・情シス・IT部門担当者の約4人に3人が、データ整理や確認業務に時間を取られ、本来注力したい業務に十分な時間を割けていない
このようなデータの整理や確認などの業務に時間を取られることで、本来注力したい業務に十分な時間を割けないと感じることがあるかを尋ねたところ、75.2%が「頻繁にある」または「時々ある」と回答しました。

続いて、「頻繁にある」または「時々ある」と回答した人に、本来注力したい業務を尋ねたところ、「システム改善・最適化」(64.0%)、「セキュリティ強化」(51.3%)、「業務自動化・効率化」(46.6%)が上位に挙がりました。

・約6割が「今後もデータに関する業務は増えていく」と予想
最後に、今後のデータメンテナンス関連業務の見通しについて尋ねたところ、58.1%が「増えていくと思う」と回答しました。生成AI活用やデータ活用の広がりにより、情シス・IT部門が担う業務は、今後さらに増加・高度化していくことが予想されます。

■Sansan株式会社 Sansan Data Intelligence推進部 鳴海 佑紀のコメント
本調査を通じて、多くの企業において生成AI活用やDX推進が進む一方で、その基盤となるデータの整理や確認、管理といった業務が、情シス・IT部門の大きな負担になっている実態が明らかになりました。作業量の増加に加え、本来注力したいシステム改善やセキュリティ強化といった業務に十分な時間を割けていないと感じている方が多い点は、企業全体の生産性や競争力にも関わる重要な課題だと捉えています。
生成AI活用やデータ活用を本格的に進めていくためには、社内に蓄積されたプライベートデータを、部門やシステムの垣根を越えて整備・統合し、全社あるいはグループ企業全体で活用できる状態にすることが必要不可欠です。データが分断された状態のままでは、情シス・IT部門の負担が増えるだけでなく、データ活用の効果や意思決定のスピードを十分に引き出すことができません。また、単にデータを統合するだけでは不十分で、高精度で構造化されたAI活用に最適なデータ「AI-Ready Data」であることが重要です。
当社では、データクオリティマネジメント「Sansan Data Intelligence」の提供を通じて、社内システムに登録された取引先データの重複や更新漏れを補正し、日常的なメンテナンスの負担を削減しながらデータの質を高めることを支援しています。今後も情シス・IT部門の負担軽減と企業全体のデータ活用を後押ししてまいります。
■調査概要
調 査 名:情シス・IT部門のデータメンテナンス工数に関する実態調査
調査方法:オンライン上でのアンケート調査
調査地域:全国
調査対象:従業員数100名以上の企業においてデータ関連業務に携わっている、IT・情報システム系部門の役員・管理職・担当者 計1053名
調査期間:2026年1月22日~2026年1月27日
調査企画:Sansan株式会社
備 考:本調査結果において、比率は小数点以下第2位を四捨五入しているため、必ずしも合計した数字が100%にならない場合があります。
※1:Sansan株式会社「企業のデータ管理に関する実態調査」(2025年11月11日発表)
https://jp.corp-sansan.com/news/2025/1111.html
※2:本調査では、「社内データ・マスタの整備」、「ツール間のデータ連携」、「社内データに関する問い合わせ対応」、「権限・アカウント管理」をデータメンテナンス業務および周辺業務として集計。各回答企業の情報システム部門・IT部門・DX推進部門の人数と、当該業務に費やす時間(割合)に、厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査(2025年3月17日発表)」を基にしたIT専門職の年間人件費単価を乗じて算出した数値に、各社が回答した外注費を合算し、その平均値を算出しています。
(以上)
■Sansan Data Intelligenceについて
Sansan Data Intelligenceは、企業が保有する取引先データを対象に、データクオリティマネジメントを可能にするサービスです。CRMやSFA、基幹システムと連携するだけで、800万件超の企業・事業所情報を基に、取引先データの重複や表記揺れを整え、常に最新の状態に保ちます。さらに、グループ系列や業種・従業員規模・企業動向などの属性情報を付与し、営業・企画部門におけるホワイトリスト作成を可能にします。データメンテナンスの工数を大幅に削減するとともに、データ活用やAI活用の精度を高め、企業の成長を後押しします。
https://jp.sansan.com/sansan-data-intelligence/
■Sansan株式会社 会社概要
「出会いからイノベーションを生み出す」をミッションとして掲げ、働き方を変えるAXサービスを提供しています。主なサービスとして、ビジネスデータベース「Sansan」や名刺アプリ「Eight」、経理AXサービス「Bill One」、取引管理サービス「Contract One」、データクオリティマネジメント「Sansan Data Intelligence」を国内外で提供しています。
設立:2007年6月11日
URL:https://jp.corp-sansan.com/
所在地:〒150-6228 東京都渋谷区桜丘町1-1 渋谷サクラステージ 28F
資本金:72億91百万円(2025年11月30日時点)
事業内容:働き方を変えるAXサービスの企画・開発・販売
Sansan https://jp.sansan.com/
Eight https://8card.net/
Bill One https://bill-one.com/
Contract One https://contract-one.com/
Sansan Data Intelligence https://jp.sansan.com/sansan-data-intelligence/
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