「(祖母から)言われた当初は十分には分かりませんでしたが、自分でエンディングノートを書いたり、日本やフィンランドのおばあちゃんたちのリアルな生活を知る中で、その意味を理解した気がします。

それは『この先もきっと大丈夫』という楽観ではなく、『もちろん大変なことは起こるけれど、その時はその時で向き合っていける。だから、今の幸せまで不安で潰してしまうのはもったいない。今を生きることを手放さないで』という意味だったのだと、私は受け取りました。

それ以来、今の感覚を信じて、今幸せだと思える生活を、まずはちゃんと続けてみようと思えるようになりました」

迷っては悩んで、それでも立ち止まらずに少しずつ歩き続けるchikaさんが祖母からの励ましや、想像が及ばなかった“フィンランドでの老後の暮らし”を垣間見たことで痛感したのは「今」を楽しむことの大切さでもあった。

そんな「今をめいっぱい楽しみなさい」とchikaさんの背中を押した祖母とのエピソードを『北欧こじらせ日記 決意の3年目編』(世界文化社)から一部抜粋・再編集して紹介する。