「初夢」はどれくらい「正夢」になったのか

2018年年初揮毫 平井文夫手書きの「初夢」
2018年年初揮毫 平井文夫手書きの「初夢」
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「言わねばならぬ」本年最終回は、お正月に見た初夢の反省会。
初夢の中では2018年にすごいことが起きていた。
このうちいくつが正夢になったのか。

僕が見た初夢は、
1)憲法9条が改正されていた
2)安倍総裁は再選され進次郎を後継指名した
3)禁煙社会が実現した
4)働き方改革も実現した
5)アジアが平和になった
の5つ。

この中で正夢になったのはどれだろう。
1)憲法9条が改正されていた×
2)安倍総裁は再選され進次郎を後継指名した△
3)禁煙社会が実現した〇
4)働き方改革も実現した〇
5)アジアが平和になった×
こんな感じかな。

実現できなかった憲法改正

国会会期末に会見した安倍首相
国会会期末に会見した安倍首相

まず憲法9条改正はダメでした。
どうなってんだ全く!
でも僕は安倍さんはいつかはやると思う。
だって安倍さん、二人だけの時に僕に約束したから。

後継者不在

 
 

次の総裁選勝利は当たったけど、進次郎は後継指名しなかったので△。
でもね、3年後のポスト安倍レースは本命不在。
石破、岸田、河野太郎に加藤勝信が絡むかどうか。
でも自民が野党に政権取られそうになったら、進次郎はあり得る。

アジアは平和だ、なんて寝ぼけるな!

韓国海軍「クァンゲト・デワン」級駆逐艦
韓国海軍「クァンゲト・デワン」級駆逐艦

禁煙は安倍さんはできなかったけど、代わりに小池さんが東京でやってくれたのでよしとしよう。
小池さんへの批判はすごいが、僕は禁煙条例だけで他はすべて許す。
小池さんの政治的復活は厳しそうだが、さっき言ったように、ポスト安倍は本命不在なので、乱世になれば何が起こるかわからない。

働き方改革は、裁量労働制の拡大を削ってガッカリしたが、外国人労働の拡大も何とか実現したので、一応合格点。
ただしどちらも入口に入ったばかりなので、これからが勝負だ。

さて最後のアジアの平和だが、金正恩は核実験やミサイル発射をやめているので、束の間の平和ではある。
だがこれが永遠に続くと考えるのは、少し浅はかではないか。

それより韓国海軍の駆逐艦が日本の海自の哨戒機にロックオンしたり、ファーウエイの娘の逮捕とか、米中が緊迫しているのに、東アジアは平和だ、平和だと言っているのを聞くと、何を寝ぼけてるんだと思う。

来年還暦!人生再スタート

ということで一年間お世話になりました。
さて来年はいのしし年。いのししは僕の干支、つまり来年は還暦です。
生まれ替わって、人生再スタートだ。
引き続き御贔屓によろしくお願いします。

皆様良いお年を。

(執筆:フジテレビ 解説委員 平井文夫)

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平井文夫
平井文夫

言わねばならぬことを言う。神は細部に宿る。
フジテレビ報道局上席解説委員。1959年長崎市生まれ。82年フジテレビ入社。ワシントン特派員、編集長、政治部長、専任局長、「新報道2001」キャスター等を経て現職。