45人殺傷 植松被告法廷で突如暴れ休廷に 遺族「裁判に臨む態度ではない」

カテゴリ:国内

  • 植松聖被告が初公判で突然暴れ出し、裁判が一時休廷になる事態となった
  • 母親が19才で殺害された娘「美帆」への思いをつづった手記を公表
  • 公判後、母親は「とても裁判に臨む態度ではないと思いました」とコメント

今日1月8日の午前、45人を殺傷した罪などに問われた植松聖被告(29)が、横浜地裁における初公判で突然暴れ出し、一時休廷を招く事態になった。

「会いたくて、仕方ありません」被害者の母親が手記を公表

植松被告は2016年7月、元施設職員だった神奈川・相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で、入所者19名を殺害し、職員を含む26名に重軽傷を負わせたとして逮捕。

裁判前には、「障害者は不幸を作ることしかできない」と供述していた。

愛娘の美帆さん(19)を奪われた母親は初公判を迎えた8日 、あふれんばかりの娘への思いをつづった手記を公表した。

美帆さんの母親:
大好きだった娘に会えなくなって3年が経ちました。会いたくて、会いたくて、仕方ありません。本当に笑顔が素敵で、かわいくて、しかたがない自慢の娘でした。

被害者のほとんどが匿名で審理される裁判を前に、母親は愛娘の名前を初めて公開。「美帆は一生懸命生きていました。その証を残したいと思います。美帆の名を覚えていてほしいです」とコメントしている。

3歳の頃、自閉症と診断されたという美帆さん。しかし、言葉はなくても豊かな表情で意思を伝え、人と仲よくなるのが上手だったという。

美帆さんの母親:
すーっと人の横に近づいていって、前から知り合いのように接していました。皆が美帆にやさしく接してくれたので、人が大好きでした。

母親が美帆さんに最後に会ったのは事件の2日前。成人をひかえた美帆さんと、髪があと少し伸びたら晴れ着を着て、一緒に写真を撮ることを約束して別れたといい、これが最後の会話になった。

母親は手記の最後でこのようにつづっている。

「犯人の量刑を決めるだけでなく、社会全体でもこのような悲しい事件が2度と起こらない世の中にするにはどうしたらいいか議論して考えていただきたいと思います。障害者が安心して暮らせる社会こそが健常者も幸せな社会だと思います」。

法廷で突如暴れた植松被告…裁判は一時休廷に

午前11時25分に開廷された初公判に、植松被告は、腰まで伸びた髪をひとつにまとめ、黒のスーツ姿で登場。

しかし、「皆さまに深くおわびします」と起訴内容を認めた直後、右手の小指をかみ切るようなしぐさを見せるなどして突然暴れ出し、裁判は一時休廷することになった。

午後になり、審理は再開されたものの、植松被告の姿は法廷になかった。

弁護側は「被告は事件当時、精神障害があり、刑事責任能力が失われていたか弱くなっていた」と、無罪を主張。

対する検察側は、「完全責任能力はあった」と指摘し、真っ向から対立した。

初公判後、美帆さんの母親は弁護士を通じ、「とても裁判に臨む態度ではないと思いました。残念です。この先の裁判がどうなるか心配です」とコメント。

判決は3月16日に言い渡される予定だ。

(Live News it! 1月8日放送分より)

Live News it!の他の記事