小泉進次郎とスウェーデンの16歳少女グレタさんに見る環境問題の難しさ

カテゴリ:国内

  • ステーキレストランに行くのはセクシーではないかも
  • 進次郎をバカ呼ばわりするのは傲慢だ
  • 16歳少女の怒りのスピーチに違和感

環境相としてステーキレストラン!?

安倍首相も行っているのだが、国連からはこのところ小泉進次郎さんとグレタ・トゥンベリさんのニュースしか出てこない。

まず小泉さんについては非難の大合唱である。すなわち、
① 進次郎は環境の会議に出てるのにステーキレストランに行ったのはけしからん
② 「環境がセクシー」って意味わからん
③ 「火力発電をどう減らす」という質問にちゃんと答えなかった
の3つ。

確かにニューヨークというリベラルな街で、しかも環境保護団体のデモが行われる中で、環境の会議に来た日本の環境相がステーキレストランに行くというのは「クールでセクシー」ではないかもしれない。

進次郎をバカ呼ばわりするのは傲慢だ

批判が集中しているのは3番目、「火力発電をどうやって減らす」という質問にちゃんと答えられなかった進次郎は中身がない、やっぱりダメだ、と言う人が多い。

でもダメだと言ってる人に聞きたい。正しい答えはなんですか?まず火力発電を減らすのは世界の趨勢。それを減らさないとは言えない。その上で正解は、原発再稼働だ。でもそれは日本では政治的に軽々に言えない。

一方リベラルな人達は、小泉さんに再生可能エネルギーを増やす、と言って欲しかったのだろう。でもそれは簡単ではない。だから彼はそれを言わなかった。外国人記者の質問の後の一瞬の間は、彼の迷いだったと思う。迷いの末に曖昧な返答をした。小泉さんが原発にも再生エネルギーにも言及しなかったのは、彼がダメではない、むしろまともな政治家だということではないか。

これをもって小泉さんをバカ呼ばわりするのは傲慢だと思う。

グレタさんの怒りのスピーチに違和感

さて問題はもう一人のグレタ・トゥンベリというスウェーデンの16歳の少女である。彼女の「私たちはあなたたちを絶対に許さない」という怒りに満ちたスピーチを聞いて僕は違和感を覚えた。

若者が感情的に理想論を述べて考えが異なる人たちすべてを否定しているからか。

また彼女は今後10年で温室効果ガスの放出を半分に減らすという現在の対策では不十分だと主張するが、これ以上の急進的な規制は政治的にも経済的にも不可能だ。そういう若者の極端な主張を大人が無邪気にありがたがっているのが嫌なのかも。

子供のころ、童話で読んだおとぎの国は現実の世界にはない。原発や火力発電がなくなり、太陽光や風力発電だけになるにはもう少し技術革新が必要だ。セクシーでもいい、「許さない!」と怒鳴ってもいい。ただ感情論でなく、冷静に環境問題に取り組まないと、この世界は本当に滅びてしまうのではないか。

と考えていたら、グレタさんの演説を進次郎がべた褒めしていた。ふーむ。
環境問題って難しい。

【執筆;フジテレビ 解説委員 平井文夫】
【4コマ漫画:横川寛人】

「平井文夫の永田町4コマ劇場」すべての記事を読む

平井文夫の永田町4コマ劇場の他の記事