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医師「以前のような生活は難しい」沖縄"全国一長い”緊急事態宣言が終了 第6波への備えは
感染拡大… 新型コロナウイルス

医師「以前のような生活は難しい」沖縄"全国一長い”緊急事態宣言が終了 第6波への備えは

沖縄テレビ
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沖縄県の約4か月に及んだ緊急事態宣言が、2021年9月30日で終了。
爆発的に感染が拡大した第5波の経験をどう生かして、次の波にどう備えればいいのか。県の政策参与も務める感染症が専門の高山医師に聞いた。

「これはまずい」県民が気づき自粛協力

県立中部病院 高山義浩 医師:
緊急事態宣言がずっと出しっぱなしという状態になっていて、ブレーキを踏んでいるんだけど、そのブレーキその物が壊れていた。収束に向かった要因は、1日800人超えをしてきた辺りから、行政が旗を振っているからというわけではなく、「これはまずい」と県民が気づいて、かなり自粛に協力して頂けるようになった

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沖縄県内の新型コロナウイルスの累計患者数は、9月29日までに4万9551人で、この内 約7割を占める約3万5千人が緊急事態宣言が適用された5月23日以降に感染している。

9月29日時点の累計患者数

沖縄県では、6月に感染力が強いデルタ株が初めて確認され、7月に入ってからは置き換わりが進み、感染者が急増した。8月には1日当たりの新規感染者が8月25日に809人、療養者数は8月27日には6910人にのぼった。

県立中部病院 高山義浩 医師:
すべての入院が必要な患者さんたちが入院できたかというと実はそうでなくて、入院が必要なのにできなかったというのは、ある意味医療崩壊が起きたと言わざるを得ない。県民にとっての負荷であり、起きてはならない事が起きた

「医療体制の危機」急増する患者に医療体制ひっ迫。

沖縄県は、入院先を調整している患者を一時的に受け入れる入院待機ステーションを2か所設置した。

県立中部病院 高山義浩 医師: 
本来であればCT検査とか様々な血液検査を迅速に行う事が出来る医療機関に来ていただいて、適切な医療に繋げることが必要。
入院待機ステーションをもっと拡充すれば、医療ひっ迫は回避されるのではないかと考えられる方がいるとすれば、それは違う。入院待機ステーションみたいなものが出来なきゃいけない状況が、すでに医療崩壊なんです

第5波では、デルタ株によって未成年の感染も増加。子ども達のほとんどは、大人が家庭に持ちこんだことによる感染だった。

県立中部病院 高山義浩 医師: 
今回の流行の特徴として、小学校、中学校の感染がかなり多かった。この世代はワクチンを打つことができないのがほとんどですし、そういう意味で子ども達をどう守るかということは大きな課題だった

全国の都道府県と比べて低いワクチン接種率

県内でも4月から始まったワクチン接種。県のデータでは9月29日までに、65歳以上の高齢者は85%以上が2回の接種を終えている。

県立中部病院 高山義浩 医師: 
第5波で3万人近くが感染されたわけですけど、65歳以上の高齢者の方はその内の7%に過ぎませんでした。実際 高齢者施設などで感染者が出たというと私たちが支援に入るんですけど、この施設の皆さんがワクチンを接種していると、広がりにくくなっているなという実感があります。

一方、全世代の接種率を見ると、1回目の接種でさえ70%を超えている市町村は沖縄本島中南部ではほとんど無い。全国の都道府県と比べても、接種率の低さが指摘されている。

9月23日時点

県立中部病院 高山義浩 医師: 
「接種券がどこに行ったか分からない」という方が多い、受け方が分からなくなっている人たちに対するサポートがあっても良いのではないか。
接種会場に行くと、そこに免許証をもってきたりとか、手続きをワンストップで接種券を発行してもらえる方法とか。ショッピングモールとかで接種できる、接種を受けたらそこでドリンク券がもらえるといった工夫をしていくことが、今後 接種率を上げていく上で大事なのではないかと思います。

県内の感染状況は小康状態となり、緊急事態宣言は9月30日をもって終了。
次の感染の波は、人の動きが活発になる年末年始にも押し寄せると予想されている。

第6波への備え…県民1人1人の行動が大事

県立中部病院 高山義浩 医師: 
沖縄でも地域流行は続いている。ただ、いわゆる活動自粛を求める段階ではなくなってきた。会食についても、全てがダメというわけではない。ただ、大勢で集まって長時間で宴会すれば、そこで大きなクラスターが起きて、伝播して広がっていくということが起こってしまいかねない。
県民の皆さん自身に心掛けて頂く段階になっているということです

新たな流行の兆しを即座に捉えて、行政が判断する事も必要である。

県立中部病院 高山義浩 医師: 
判断の遅れは大きな流行しかもたらしません。一手先に宣言を出して、県民のみなさんに一旦ちょっと活動を自粛してくださいという呼びかけを、躊躇なく行政が出していくということは重要です。
以前のような生活を取り戻せるかというと、なかなか難しいというところは率直に申し上げなければならない。
ワクチンを打ったから大丈夫、マスクを着けているからもういいだろうではなく、やった方が良いと言われる事を積み上げてやっていくこと。これを皆さんが心がけていくだけで、流行は本当に起こりにくくなってくる

全国で最も長い4か月間に及んだ緊急事態宣言。沖縄の医療を守り、経済を回復させるために、第5波の経験を踏まえた行動が県民一人一人に求められる。

(沖縄テレビ)

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