東京都の小池百合子知事は、政府・与党が東京都から税収を再配分する偏在是正策を検討していることについて、「論外」「でたらめ」との言葉を使い、強い口調で批判しました。
政府・与党は、都市と地方の税収格差を是正する仕組みの拡大を検討していて、東京都の税収が地方に再配分される可能性がでています。
小池知事は12日の定例会見で、「現在、国において東京都を狙い撃ちにして一方的に税収を収奪する動き。地方税制の改悪だと、東京都は断固として反対」と述べ、「総務省の示した数字はでたらめであり、国による情報戦だ。偏在はない、的外れだ」と厳しい口調で批判しました。
固定資産税についても対応策が検討されていることについては、「一言で論外だ」と述べました。
そのうえで、「東京の国際競争力をそぐ動きは、日本全体にとってマイナスになる」と述べるなど、会見の多くの時間を割いて偏在是正策に関する意見や反論を展開しました。