社民党の福島瑞穂党首は6日、党首選挙で勝利したが、その後、行われた記者会見で、大椿裕子元参院議員に質問した記者に対し、社民党側が大椿氏の発言を許さず、大椿氏は怒りの表情を浮かべ、会見中に席を立った。
党の再建が喫緊の課題となる中、新党首発表の場で党内対立の深刻さを露呈した形だ。
社民党の党首選挙には、福島党首、大椿氏、ラサール石井参院議員の3人が立候補した。
3月に行われた1回目の投開票では「有効投票数の過半数」を満たす立候補者がおらず、党の規定により1位の福島氏と2位の大椿氏による決選投票が行われ、6日に開票した結果、福島氏が選出された。
開票結果発表に続き、大椿氏、ラサール石井氏も同席して福島氏による新党首会見が行われ、記者が党首選で敗れた大椿氏とラサール石井氏にもコメントを求めると、司会者が「これは新党首の記者会見なので、党首への質問に限ってください」と遮った。
これに対し、大椿氏は「候補者をもう少し平等に扱ったらどうか」と求めたが、司会者は「ちょっと静かにしなさい」と制し、大椿氏に発言を許さなかった。
さらに、記者が「ぜひ一言」と改めてコメントを求めたが司会者は許さず、大椿氏は「それはひどいと思う。候補者は平等に扱うべきだと思う」と訴えた。
記者が司会者に対し「こういうやりとりは本当によくない。みっともない」などと抗議する場面も見られたが、党首の福島氏が記者の質問に答えるよう大椿氏に促すこともなく、発言を許されなかった大椿氏は会見中にもかかわらず、憮然とした表情で会場から退出した。
会見の最後には、司会者がラサール石井氏に「おめでとうの拍手をお願いしたい」と求めたが、ラサール石井氏は「大椿さんがいないから」と応じなかった。
社民党の国会議員は、参議院議員の福島氏とラサール石井氏の2人だけで、党勢復活に向け一致団結することが喫緊の課題だが、結束をアピールすべき場で図らずも党内の亀裂の深さをさらすこととなった。
