「赤ちゃんは、生まれてからしばらくの間、お母さんのおなかの中でへその緒を通じて受けていたホルモンの影響があるため、思春期の子どもと同じ体質になりやすいのです」

いわゆる思春期の子供は皮脂由来の「脂っぽいにおい」がすることがあるだろうが、実は生まれたばかりの赤ちゃんも、母親由来のホルモンが皮脂の分泌を促すため、同じようなにおいを発するそう。このときのにおいは、生後3~4カ月ほど、長くても5~6カ月ほどで自然と落ち着くという。
この他では、母乳やミルクがこうした「ツンとしたにおい」を発する原因になりうる。
赤ちゃんの“主食”である母乳やミルクには脂肪分が含まれているため、皮脂の分泌が盛んになってしまうのだという。
そして赤ちゃんを母乳で育てている場合、母親の食生活も影響していると武井院長は話す。
「もしお母さんが脂っこい食べ物を好むようでしたら、母乳にも反映されます。結果、その母乳を飲んだ赤ちゃんの皮脂バランスが崩れ、においの原因になってしまいます。赤ちゃんに母乳を飲ませているお母さんには、食事を和食中心にしてみてはとアドバイスをしています。3~4日で改善することも多いので、お子さんのにおいもそのくらいの日数で変化がみられると思います」
赤ちゃんの「汗」のにおい、対策は?
「ツンとするようなにおい」はホルモン由来で自然に落ち着くもの、また母親の食生活の改善で変化がみられるものだそうだが、今の季節、赤ちゃんはたくさんの汗をかく。我が子の「汗臭さ」が気になった時は、どうしたら良いのだろうか。