ジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長による性加害問題について、事務所が設置した再発防止特別チームが調査報告書を公表し、藤島社長の辞任を求めた。

再発防止特別チームの林真琴座長(元検事総長)は会見で、「経営トップである代表取締役社長を交代する必要があると考える次第だ」と述べた。

特別チームは、被害者や事務所関係者など41人にヒアリングを行い、「ジャニー氏は1950年代に性加害を行って以降、ジャニーズ事務所では1970年代前半から2010年代半ばまで多数のジャニーズJr.に対し、長期間にわたって広範に性加害を繰り返していた事実が認められた」としている。

その上で、事務所の解体的出直しのためとして、藤島ジュリー景子社長の辞任を求めた。

一方、この問題について「多くのマスメディアが正面から取り上げてこなかった」とメディアの責任を指摘した。

ジャニーズ事務所は、「真摯に受け止め、今後予定している記者会見で、取り組みを誠心誠意、ご説明させていただく所存」とコメントしている。

これについてフジテレビは29日、以下の見解を示した。

「調査報告書に記された再発防止策について、ジャニーズ事務所が今後どのように対応していくのか、その推移を注視していきたいと考えております。

また、報告書に記されたマスメディアの過去の報道に関するご指摘を真摯に受け止めております。

性加害が決して許されないことは当然です。当社としても、あらゆる人権侵害を防ぐべく対処していく所存です。」